日露戦争の舞台となった中国・旅順は現在、有名な観光地となっている。コロナ禍前は海外から多くの観光客を迎えていたようだ。しかし、中国のネット上では「日本人は旅順に足を踏み入れることができない」という噂が流れているという。

 実際、こうした噂を聞いたことがある日本人も多いかもしれないが、実際はどうなのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「日本人は旅順に入れないというのは本当か」と題する動画を配信した。 

 動画を配信しているのは中国人男性で、旅順の観光地に行く機会があったため、この噂が本当かどうか確認している。旅順では博物館をはじめとするさまざまな場所を訪れたそうだが、どこにも「日本人お断り」の類の看板はなく、入場制限もみられなかったと伝えている。さらにガイドにも聞いてみたところ、「旅順でそういった看板は見たことがない」と答えたそうだ。

 そのため男性は、「日本人は旅順に足を踏み入れることができない」という噂は真実ではなさそうだと主張。だが、実際には「日本人は歓迎されていない感じがする」と感想を述べている。なぜなら、「日本語の表記が一切ない」からで、中国の観光地は大抵日英韓の3カ国語で表記があるのに、旅順では英語と韓国語しかなかったという。

 動画に対して、「今はないが、昔は外国人立ち入り禁止の看板を見たことがある」というコメントが多く寄せられた。旅順は以前、軍事上の理由から日本人だけでなく外国人の立ち入り自体が禁止されてきたようだ。後に中国政府は段階的に開放してきたので、ネット上で出ていた情報は古かったということだろう。いずれにせよ、旅順は中国人にとってだけでなく、日本人にとっても歴史的に特別な意味を持つ場所であることに変わりはなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)