ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏は、米国籍取得者を含めると28人目の日本人ノーベル賞受賞者となった。日本の受賞者数はアジア最多だが、中国メディアの網易はこのほど、中国から受賞者があまり出ていなくても焦る必要はないとする記事を掲載した。「まだ中国が受賞する時期が来ていないだけ」だからだという。

 記事は、日本が2000年に入ってからハイペースでノーベル賞受賞者を輩出していると指摘する一方、「日本に大きく水を空けられていることに中国は焦る必要はない」と主張した。その理由は、「ノーベル賞の土壌は経済にある」からだという。

 例えば、ノーベル賞受賞者の多い米国は、1894年には国内総生産(GDP)で英国を超え、1930年代には高等教育及び科学研究における世界トップの座に就いたが、豊かな経済力のおかげで研究開発費を豊富に捻出でき、科学研究の成果を出せるようになったと分析した。これは日本も同様で、バブル経済までの間に豊かになったことが今のノーベル賞受賞者数に繋がっているとしている。

 そのうえで記事は、「経済がノーベル賞の土壌なら、教育は苗を育てる庭師だ」と主張した。この点で日本は、1910年ころには小学校就学率が100%近くになっていたという土台があったと分析している。一方、中国は建国した1949年の時点でも識字率が非常に低く、教育面で出遅れてしまったという。

 しかし、中国もその後に教育を重視したとし、現在では大学進学率は日本とほぼ同じになったと伝えた。しかも、中国は分母が大きいので高等教育を受けた人の数が絶対的に多いと指摘し、経済でも大きく発展し米国の経済規模をも超える見込みなので、「土壌と庭師の揃った」中国は、30年後には世界一の高等教育及び科学研究強国となっているだろうと予測した。そしてそのころには中国人が次々とノーベル賞を受賞する様子を見ることになるとの希望的な観測で記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)