2021年のノーベル賞に、また日本出身の科学者が選ばれた。物理学賞に選ばれたのは米国籍の真鍋淑郎氏で、地球温暖化研究に対する功績が認められた。真鍋氏のような米国籍を含めれば、日本人のノーベル賞受賞者は28人になった。

 日本人が着々と受賞者を増やしていることに焦りを感じる中国人は多いようだが、中国メディアの網易は7日、日本人のノーベル賞受賞に過敏になることはない、と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、「日本人のノーベル賞受賞を気にしている中国人は多い」と紹介した。21世紀を迎えてからの日本は怒涛の勢いでノーベル賞受賞者を輩出しているとし、ほぼ「1年に1人の割合で受賞している計算になる」と日本の快挙を認めた。中国国内では、「うらやましい」、「尊敬してしまう」、「どうやって受賞しているのか」といった声が多く聞かれているそうだ。

 しかし、記事は日本の努力を認めつつ、日本がこれだけ多くのノーベル賞を受賞しているのは「西洋諸国に認められているおかげだ」との持論を展開した。アジアで最も西洋化に成功した日本は、西洋諸国からの評価も高く、その点「西洋に偏見を持たれている中国は不利になる」と主張した。

 では、中国も日本のように「西洋から認められるように」努力すれば良いのだろうか。記事は「その必要はない」としている。中国には独自開発した「北斗」衛星測位システムや宇宙ステーション、高速鉄道など、西洋にはないものさえあると胸を張るように勧め、そもそも「国の発展は西洋に認められるためではなく、国と国民のためではないのか」と訴えている。

 メンツを重視する中国人にとって、「ノーベル賞の数」という分かりやすい比較はどうしても気になってしまうようだ。しかし、何のために科学技術を発展させているか、という原点に立ち返ることは、国の別を問わず大切なことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)