近年、愛国教育に力を入れている中国は「エンターテイメント要素を取り入れつつ、愛国を宣伝する方法」も取り入れている。これは映画やアニメなどでよく見られる手法だが、そんな中国からすると日本アニメは中国とずいぶんと異なると感じるようだ。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「なぜ日本には愛国をテーマとしたアニメが少ないのか」と題するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。

 日本に愛国的なアニメが少ない理由については、「その必要性がないからだ。中国のように愛国を宣伝しなくても、日本人は自国に対する強い誇りを持っている」、「愛国をテーマにした作品を作ったら、軍国主義の復活だとの批判が噴出するからだろう」などの意見があった。

 しかし、比較的多かったのが「日本アニメのなかにも愛国をテーマにした作品はある」という指摘だ。具体的な作品名を挙げて反論する人や、「スポーツ系のアニメはどれも愛国をテーマにしている。でもロボットアニメは反戦をテーマにしていると思う」と言う人もいた。

 また、「愛国の表し方が中国と日本では異なるというだけだと思う」、「日本人は愛国を郷土愛と巧妙に変えているだけ」など、表現方法が違うとの意見や、「日本人の愛国と中国人の愛国は意味が違う。日本人にとっての愛国とは日本という土地とそこに住む人々を愛することだが、中国人にとっての愛国は共産党を愛し、政府を愛し、その指導に従う人民を愛するということ」との分析もあった。

 中国では、アニメを含むエンターテイメント作品も検閲の対象となっており、愛国的な内容になるのは自然なことなのかもしれない。日本とは政治体制の異なる中国では、国を愛することと共産党を愛することがほぼ同義となっており、これが日本との大きな違いだと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)