中国メディア・上海熱線は25日、中国籍を離れて韓国人となった学生が、ある問題を理由に中国籍に戻ろうとして北京市公安当局に問い合わせた内容がネット上で物議を醸していることを報じた。
 
 記事は、中国出身の芸能人が近年続々と外国籍を取得しており、世間で議論の的になっていると紹介。そんな中で、北京市公安局出入国管理局の微博アカウントによる書き込みが注目を集めたとし、その内容が「韓国籍を取得した『元中国人』が中国籍に復帰したいのだが、どうすればいいのか」というものだったと伝えている。
 
 紹介された北京市公安局出入国管理局の書き込みは今月18日に発信されたものだ。書き込みでは「国籍の回復は、中国国内での登記が必要か? 私は現在韓国籍を持っていて、韓国では軍に参加しなければならない。しかし、中国人として私は他国で軍に参加したくない。外国で勉強を続けながら、中国国籍への復帰を申請することはできるか」という問い合わせがあったことが紹介された上で、同管理局が「国外では中国の外交代表機関や領事館で申請できる」と回答したことが明らかになっている。
 
 記事は問い合わせを行った学生について、中国のネットユーザーがおしなべて批判的な見方をしていると紹介。あるネットユーザーは「この学生は中国籍に戻りたいのは愛国心があるからではなく、韓国での兵役を免れたいからに他ならない。韓国の現行法では成人男子には兵役の義務が与えられ、身体の問題のほか韓国当局が認定しない限り兵役を回避することはできない。仮に兵役を拒否すれば厳罰に処されることになるのだ」と説明する一方で、中国の現行法では兵役は志願制度となっていることを指摘し、兵役逃れのために中国国籍に戻ろうとしているだとの考えを示したことを伝えた。
 
 その上で、他のネットユーザーからは「韓国籍に変更する前に、どうして兵役の問題に気が付かなかったのか。問題が発生したからといって中国籍に戻るというのは虫が良すぎる」との意見が出ていることを紹介した。
 
 記事は最後に「国籍が誰にとっても重要であることは言うまでもない。この学生は愛国心があるように見えるが、実際は兵役逃れを目的として国籍を戻したがっているのだ。他の国籍を得れば、中国籍の身分は自動消滅する。それを後で戻そうとするのは、とてもむずかしいのだ」と評し、安易に国籍を変えようとする風潮に警鐘を鳴らした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)