日本はアジア屈指の先進国だが、「幸福度」は高くないという調査結果がある。国連が発表した、2021年の幸福度ランキングによると、日本は世界56位でG7のなかで最下位という結果だった。上位国はフィンランドやデンマークなど欧州の先進国で占められていたという。中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日本は先進国なのに、なぜ国民は幸せでないのか」と題するスレッドが立てられ、中国人ユーザーから様々な意見が寄せられた。

 スレ主は、先進国なら国民は幸せなはずだという前提で質問している。日本メディアが報じる日本社会は、「社畜」、「気の毒な高齢者」、「無縁社会」などの暗い話題がもく、「日本人は幸せではないようだ」として、その理由を尋ねている。

 最も多かった回答は、「日本人は中国人よりもずっと良い暮らしをしているのに、不幸せだと思っている」というものだ。「中国には月収が1000元(約1万7800円)ほどの人が6億人もいる」といったコメントや、「中国人のほうがずっと社畜だ」という声もあった。また、中国には「トイレに立つたびに記録を付けて、既定の回数を超えると名前が張り出され、給料から20元(約355円)引かれる会社がある」と指摘した人は、日本人は職場環境が自由過ぎて、幸せが分からないのではないかと回答していた。

 ほかにも、中国とは「メディア」が違うとの指摘も多かった。中国は報道内容が制限されているのでネガティブな内容はあまり報道されないということだろう。日本にはそのような制限がないので「先進国は不幸せになることができるようだな」と皮肉めいたコメントもあった。情報が入らなければ不幸せにもならないという意味で「ネットユーザーが多い国は、不幸せだ」という人もいたが、それも一理あるかもしれない。近年ブータンの幸福度が急激に下がったのは、インターネットの普及で情報が手に入るようになったためと言われている。

 一部には「日本から中国に帰ってきたら、どこでも大きな声を出せて、好きなところでたばこを吸えて幸せだ」など、皮肉のようなコメントもあったが、大多数の中国人は「良い暮らしができている日本人は本当は幸せ」と考えているようだ。それだけ、今の中国人が生活に疲れていて幸福度が低いということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)