中国では最近、若者を中心に「国潮」がブームとなっている。これは、ファッションや各種製品に中国の伝統要素を取り入れるトレンドやブームのことで、若者は海外ブランドより中国ブランドを好んで使用するようになっている。

 「国潮」の流れは自動車の分野でも見られるようだが、中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、「実際のところ純粋な中国車など1台もない」とする動画を配信した。

 配信者は、自動車修理工の中国人男性で、これまでも日系車の品質が高いことを紹介する動画を幾つも配信しているが、そのたびに愛国者たちからネット上で「叩かれる」そうだ。こうした愛国者は配信者を叩くと同時に、中国車の素晴らしさを力説し、さらには「すでに日系車を全面的に超えた」などと語り始めるという。

 しかし配信者は、そうした愛国者たちの中国車に対する賛辞を全面的に否定している。歴史問題ゆえに日系車を「色眼鏡」をかけて見ることはせず、技術は技術として客観的に見るようにと諭している。そのうえで、具体例として日系車の点火プラグ交換の様子を紹介し、「9年間使用した点火プラグだが、まったく問題はない。オーナーは安心感を買うために新しいプラグに交換しただけ」と伝え、いかに日本の点火プラグの品質が高いかを強調している。

 そのうえで、修理工の観点から「日系車は確かに品質が高い」と述べており、「金儲けのために車を作る中国メーカーと違い、日本メーカーは真剣に車を作っている」と、中国との違いを指摘した。そして、愛国者たちは「中国車」を称賛するが、実際のところ「純粋な中国車」など存在せず、すべて模倣に過ぎないと主張している。

 これに対し、中国のネットユーザーからは「よく言った。確かに日系車は質が高い」、「やっぱり買うなら日系車だよね」と同調するコメントがある一方で、「どんなに日系車が良くてもやはり中国車を買う」、「日系車だって部品すべてが日本製ではない」などの反論も少なくなく、コメント欄を見る限り自動車分野でも「国潮」ブームが押し寄せているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)