中国で不動産バブルが生じていると言われて久しく、都市部の不動産価格は容易には手が出せない水準で高止まりしている。都市部の住宅の1平米あたりの単価は極めて高いのだが、建物の「品質」は決して高くないのが現状だという。

 中国メディアの捜狐はこのほど、日本の建築物の寿命は非常に長いと強調し、日本と中国の建築物の「品質」の差はなぜ生じるのかと問いかける記事を掲載した。

 中国では過去に「手抜き工事」が大きな社会問題となったが、記事は浙江省で2014年に起きたマンションの崩壊事故を例に挙げたうえで「築年数が30年未満のマンションがある日突然、崩壊した事故は、海外でずいぶん馬鹿にされた」と紹介した。記事はマンションの写真を掲載しているが、外観からして築年数が30年未満には見えず、「朽ちて崩壊した」ように見えてしまう。

 こうした崩壊事故は中国ではしばしば発生するが、記事は日本に存在する1960年代に建てられた建物の写真を掲載したうえで「とても築60年には見えず、真新しい建物に見える」と主張。そして、日本の建物が築年数より新しく見えるのは「メンテナンスをしっかりしているだけでなく、建築当初から手抜きをせずに建てているからに他ならない」と論じた。

 続けて、中国の住宅は倒壊や崩壊に至らなくとも、「水漏れ」などの問題は極めて頻繁に生じると指摘する一方、このような問題は日本ではまず起きないと指摘。それは日本の住宅は設計から施工に至るまで、規格化が進み、検査もしっかり行われているからであり、品質を保つための取り組みが厳格に行われていると強調したほか、日本の住宅は地震が発生しても容易には倒壊しないほどの「耐震性」まで備えていることを紹介した。

 中国人にとって「家」を所有することは人生の一大事であり、極めて重要なイベントと見なされている。中国では土地の個人所有は不可能であるため、都市部では基本的に集合住宅に住むことになるが、その家は高額でありながら、「品質」は決して高くないのが現状だと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)