中国は製造業の高度化に向けて本腰を入れてきたが、現在はどれくらい高度化が進んだのだろうか。中国メディアの騰訊は2日、「中国の製造業は日本やドイツとまだ道路1本分の開きがある」と主張する記事を掲載した。

 中国の製造業は、改革開放後のこの40年ほどで目覚ましい発展を遂げた。40年前には想像もできなかった自動車や高速鉄道の技術を掌握し、ロケットを月に打ち上げるまでになっている。それでも記事は、「日本やドイツと比べると道路1本分の格差がある」と指摘している。

 「道路1本分」とは具体的にどれくらいの差なのかは言及していないが、記事は「まだまだ大きな差がある」と言いたいようだ。そして、その差があると主張する理由として、製造業において欠かせない「基幹部品」を、日本などの他国に依存しているためだと主張した。中国国内でも生産できるが輸入品ほど高い品質のものは作れないとした。中国人が自賛している高速鉄道を例に取っても基幹部品は日本やドイツ頼みだという。他の製造業でも、コア技術やコア部品は外国頼みなので「中国の製造業の3分の2は輸入に依存している」と言えるそうだ。

 そのため記事は、今の中国の製造業は「大きいが弱い」と指摘している。中国では皮肉なことに、製品の品質を尋ねられたら「うちではコア部品と原材料は日本とドイツのものを使っているから安心してくれ」と説明することで、信頼を獲得しようとする企業が多いそうだ。中国の現状を憂いながらも、「隠れたチャンピオンは日本やドイツの企業だ」と積み重ねてきた努力を称賛している。

 日本やドイツと比べると「道路1本分」の格差があるにしても、見方を変えれば改革開放からまだ40年しか経っていないとも言える。この短い間にここまでの発展を遂げた中国の製造業が、日本やドイツと同じように地道な研究開発を積み重ねていければ、大きいだけではない製造強国になるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)