中国のポータルサイト・網易に14日、日本の「中国料理店」の変化から、日本で学ぶ中国人留学生の変化が垣間見えるとする記事が掲載された。
 
 記事は、東京やその近郊で「ガチ中華」と呼ばれる中国料理店が増えていると紹介。「ガチ中華」とは本場中国の味付けそのものの中国料理であり、食材や調味料を直接中国から仕入れており、敢えて日本人の口に合うようにアレンジを施していないものを指すと解説した。
 
 そして、東京では新宿、高田馬場、池袋、上野、錦糸町、東京近郊では埼玉県の川口など中国系住民が多い地域で特に「ガチ中華」が広がっており、北京、上海、四川、広東の四大料理はもちろんのこと、近年では朝鮮族、貴州省の少数民族の料理や山西省、陝西省の麺料理など地域色豊かな中国料理店も増えているほか、ここ数年では中国の著名な飲食チェーン店の日本出店がしばしば日本国内で話題にのぼるようになったとしている。
 
 その上で、まさに「中国そのもの」である「ガチ中華」の日本進出は、在日中国人のみならず日本人や日本の飲食文化に影響を与えていると評するとともに、もともと四川省のローカルフードだった火鍋が北京や上海など中国各地でブームを起こすとほぼ同じタイミングで日本にも火鍋ブームが到来するなど、中国料理に関する流行が日中間でほぼタイムロスなく伝わる状況になっていると伝えた。
 
 記事は、このような変化が起きた大きな理由として、日本で生活する中国人を取り巻く環境が大きく変化したことを指摘。2000年代はじめごろまでは日中間の経済格差が大きく、日本に留学した中国人学生が日本の大型企業に就職することを目指していたが、2010年に日中両国のGDPが逆転すると留学生たちは日本企業に就職せず、日本でビジネスを立ち上げるか、中国に戻って就職するようになったと紹介した。
 
 そして、留学後も日本に残る中国人が、中国で成功したビジネスモデルを日本に積極的に持ち込むようになり、主要なターゲットもかつての在日中国人から日本人へと変化していき、現在日本で起きている「ガチ中華」の出店ラッシュに繋がっているのだと説明した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)