中国経済は2010年に日本を追い越したあとも、右肩上がりで成長してきたが、日本のGDPは近年5兆ドル規模を維持したままだ。中国メディアの網易は1日、中国経済が日本との差を広げた結果、中国人の心境に変化が生まれていると伝える記事を掲載した。

 記事はまず、日本と中国の経済規模の差がどの程度にまで広がっているのか紹介した。日本の年間GDPが近年ずっと5兆ドル前後なのに対し、2010年に日本を追い抜いた中国のGDPは、2020年にはすでに3倍近くとなり、「2021年には3.5倍もの規模になる見込み」だという。この40年間の中国経済は「経済の奇跡を創造し、世界を驚嘆させている」と自画自賛している。

 この「経済の奇跡」は、中国人の心境にどんな変化をもたらしているのだろうか。1978年の改革開放前は経済力の乏しい発展途上国として、「西洋諸国を仰ぎ見る状態」だった中国にとって、日本経済は米国と並んで「望んでも到達できない遠い目標」だったと主張。2010年に日本経済を超えたときも、人口が日本の10倍もあるため、日本は相変わらず「遠い目標」だったと伝えた。

 しかし日本経済を大きく引き離し、1人当たりGDPが日本に追いつくのも夢ではなくなっている今、中国人の心境に変化が生まれているという。「発展をただ羨むだけだった」日本の存在が、今は「学ぶ対象」に変化しており、欠点まで見えるようになってきたそうだ。いつの間にか「中国はこんなにすごくなっていた」と自賛して結んでいる。

 近年、中国では愛国や自賛を強調するこうした論調が増え、国民に自信を付けさせたいという意図が感じられる。強くなると自信が付く、というのは人の自然な心理だが、他人と比べなければ自信が持てないというならば、まだ本当の自信とは言えないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)