世界には「スシ」や「ベントウ」など、日本語のまま広まった日本文化があるが、中国のゲーム業界でも日本語が幅を利かせているようだ。中国メディアの百家号は20日、「中国のゲームメーカーが日本語を好む理由」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国のゲームメーカーは、企業名や作品名に「日本語読みを当てる」のが好きだと紹介した。怪獣を「カイジュウ」と読ませたり、「原神」は中国語読みすれば「ユエンシェン」になるのに「ゲンシン」と日本語読みさせたりしていると指摘した。そのため中国国内では、日本に媚びている感じがして「母国の文化に自信がないのか」と不満が出ていたそうだ。

 しかし、記事の中国人筆者は、「日本語読み」することに対して一定の理解を示している。日本語はローマ字表記ができ、西洋人がそのまま読むことができるからだ。しかし、中国語の発音表記法であるピンインは、アルファベットを使っているとはいえ、中国国内の識字率を高めるために考案されたものなので、外国人には向いていない。

 そのため、原神を「GENSHIN」とローマ字表記すると外国人には簡単に読めるが、「ユエンシェン」を「Yuanshen」というピンイン表記にすると外国人には読めないと説明した。

 そもそも、「自分の国の文化に自信がない」のは本当のことなので、腹を立てることもないと記事は主張している。ゲームなど中国のソフト文化は発展途上にあり、海外で本当の意味で受け入れられるには、まだ時間がかかるとの見方を示した。

 中国のゲーム業界の躍進には目を見張るものがあり、世界的なヒットを記録したゲームも少なくない。中国人が「自分の国の文化に自信を持つ」日も近そうだが、外国人に読みにくいピンインを商品名にするのは難しいのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)