中国の高度経済成長は、農村からの出稼ぎ労働者が支えたと言っても過言ではないだろう。建設ラッシュが続いた中国の都市部では、多くの出稼ぎ労働者が建設現場で働いていたが、日本の建築現場とは労働環境がずいぶんと違うようだ。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、日本の建築業界で働く中国の農村出身者の感想に対して寄せられた中国人ネットユーザーのコメントを紹介する投稿記事を掲載した。

 日本の建築業界で働いているというこの中国人は、自身がアップした動画で、「日給1万円ももらえるのに労働時間は1日7時間だけ、残業はなく、給料の支払遅延は一度もなく、食事もホワイトカラー同様に良い食事が無料で提供される。しかも健康診断も受けさせてくれ、宿舎も快適だ」と述べている。この動画は、中国のネット上で大きな話題となったようだ。

 記事では、この動画に対する中国人ネットユーザーの感想を紹介している。例えば「なんて素晴らしい仕事なんだ! まだ空きがあったら私も日本に行って働きたい」、「日給1万円で残業なしの7時間労働なら、中国のホワイトカラーより楽じゃないか。中国の996(朝9時から夜9時まで、週に6日間働くこと)の大卒も日本の建設作業員に及ばない」などのコメントがあったという。

 しかし、「日給1万円は多いか? 月に30万円もらうだけでそんなに興奮することか?」との主張や、「そんなわずかばかりの給料をもらって日本人に感謝しているのか? もっと気概を持て!」と叱咤する中国人ネットユーザーもいたという。

 確かに大都市のホワイトカラーならもっと良い給料の人もいるだろうが、記事は、「普通の建築作業員が日給1万円もらえるなら中国よりずっと高給と言え、称賛するのも分かる」と理解を示した。それだけ中国の建設業界の待遇や労働環境はあまり良くないということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)