中国の半導体企業、蘇州国芯科技(N国芯、688262/上海)は1月6日、上海証券取引所科創板に新規上場した。初値は公開価格より4.8%高い44.00元だった。前場はジリジリと値を下げたが後場に急上昇し、一時同27.4%高の53.50元まで上昇した。その後は値を下げて終値は同11.29%高の46.72元だった。

 蘇州国芯は2001年に有限公司として設立され、19年に株式会社化した。国産の組み込みCPU技術に特化した半導体設計企業で、半導体の回路設計データ(IP)ライセンスの提供や、半導体設計のカスタマイズを行なっており、主に情報セキュリティ、自動車の電子・工業制御、エッジコンピューティングとネットワーク通信の3大分野にサービスを展開している。IPライセンスでは圧倒的なシェアを持つ英ARMをライバルとし、国産CPUへの置き換え需要を持つ中国企業を主な顧客としている。

 2020年12月期の売上高は2億5949万元(前期比12.1%増)、純利益は3113万元(同46%増)。2021年1〜9月期の営業利益は2億6473万元(前年同期比168.76%増)、純利益は3661万元(前年同期は1168万元の純損益)。

 新規上場に伴う調達見込みの6億251万元は、約52%の3億1551万元をクラウド―端末情報セキュリティチップ設計および産業化プロジェクトに、約29%の1億7200万元をC*Core CPUコアのSoCチップ設計プラットフォーム設計および産業化プロジェクトに、約19%の1億1499万元をRISC−VアーキテクチャのCPUコア設計プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)