中国ではおめでたいことがあるたびに「紅包(ホンバオ)」が登場する。紅包とは祝儀やお年玉、ボーナスを指す中国語で、赤い袋にお金を入れて渡すのが一般的だが、場合によっては医者などに渡す「袖の下」や「心付け」を指すこともある。医者への「紅包」は中国でも禁止されているが、日本ではどうなのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻は15日、「日本の医者は袖の下を受け取るのか」と題する動画を配信した。

 動画を配信したのは、日本に住んでいる中国人女性で、視聴者からの「日本の医者は袖の下を受け取るのか」という質問に答えている。中国人女性はまず「自分は日本に住んでいて病院にも行くが、袖の下を渡したことはないし、そのような類の話は聞いたこともない」と伝えている。

 その理由について、日本の医者は「死板」だからと答えた。死板とは、頑固、融通がきかないという意味で、ルールを厳格に守るためと言いたいようだ。日本の法律が厳しいため、医師はリスクを冒すことを恐れるほか、日本では「医者の給料が高い」ので、賄賂を受け取る必要もないと説明した。中国の病院で「紅包」の習慣が横行したのは、給料が安い医者がチップ代わりに患者に要求していたためとも言われている。

 この動画に対して、中国の紅包の悪習を嘆き、日本人の素質の高さを称賛するコメントが多く寄せられた。特に多かったのが、「袖の下は中国人の特許だな」、「先進国はどこも賄賂を受け取らない」というもので、「日本の医者は死板なのか」についても活発に意見が交わされていた。「融通がきかないのではない、ルールを守るのだ」という人がいる一方で、「日本人が袖の下を受け取らないのは、人情味に欠ける」という人もおり、賄賂が必ずしも悪いと思っている中国人ばかりではないようだ。

 中国では「上に政策あり、下に対策あり」と言われるほど、ルールを守るという意識が低い。その点、医者と患者との間で袖の下の受け渡しの無い日本が、不思議に感じられるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)