中国は2015年、2025年までに製造業の高度化を実現するとして、「中国製造2025」政策を打ち出した。近年は中国製品もずいぶん品質が向上したと言われるが、中国人自身は中国製品をどのように評価しているのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本メーカーと中国メーカーのボールペンを比較する動画を配信した。

 この動画では、日本メーカー製と中国製のボールペンを用意し、それぞれ5文字ずつ書いて見せている。同じ0.5ミリのボールペンだが価格は日本製の方がずっと高く、中国製の10倍もするのに、書き心地は大差ないと主張した。価格の違いはブランド力にあると結論し、自分はコスパ重視で中国製を選ぶと締めくくっている。

 価格が10倍もするのに使用感は大差ない、と主張するこの動画に対して、「自分も中国製を選ぶ」と反応した視聴者もいたが、意見は様々だった。「消費行動は愛国感情に流されてはいけない」、「理性的な消費者になろう」という声も多く、動画の内容はミスリードだとの指摘も少なくなかった。

 例えば、「比べるなら同じ価格でないと意味がない」、「たった5文字では何も分からない。問題はどれだけ使い続けられるかだ」などの指摘があり、背景には中国製のボールペンで大変な目に遭った経験があるようだ。ある中国人ユーザーは、中国製の高いボールペンを買ったのに「1週間でインクが出なくなった」と振り返り、別の人は「クラスの子のペンのインクが急に漏れ出して服が汚れた」というエピソードを紹介していた。中国製のペンは、インクが途切れる・漏れ出す・だんだん薄くなる・急激に減るなどの不調が多く、テストの時は念のために日本メーカーの製品を使うという中国人ユーザーもいた。

 ボールペンのペン先には高い技術力が必要で、中国は長い間輸入に頼ってきた。最近では中国国内でも生産できるようになったと言われるものの、日本製の品質とはまだ一定の差があるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)