ツインズ
3月から発売された全く新しいタイプの靴ひも「キャタピラン」。靴ひもの穴を伸縮性のあるこぶがブロックするという独特の機構を持つ画期的な商品だ。結び直す手間が要らずフィット感も十分と各方面で愛用者が続出しているという。

ひもにラグビーボールのような形状をしたこぶが等間隔に並んでいる。ひもを引っ張るとこのこぶが平になる。丈夫なナイロンに加え伸縮性のあるゴムを素材に使用しているためだ。ひもを伸ばしこぶが消えている間に靴のひも穴に通す。そして通した後に手を離すとこぶが復活し、ひも穴にひっかかるという仕組みである。左右交互に順番にひもを通していくのは通常のひもと同じだが、最後にちょう結びをしなくてもよいのが全く違うところ。こぶによる穴のブロックだけで靴がきちんとはけるかどうか心配になるが、これがなかなかどうして、抜群のフィット感なのである。市場を席巻中のこの商品を開発したツインズの梶原隆司社長(46)は、キャタピランの販売状況についてこう語る。

「営業活動に特別力を入れたというわけではありませんが、スポーツ量販店などからの注文が続々と入っています。3月から発売したのですが、この7月には生産が追いつかず一時欠品になったほど。当初想定を上回るペースで売り上げが伸びていますね」

種類は成人男性向けの75センチと、子どもや女性向けの50センチの2タイプでそれぞれ12色を用意、980円と手ごろな価格設定となっている。

プロも絶賛の機能性

家電製品やキッチン用品を販売するファブレスメーカーとして知られる同社。なぜ梶原社長は靴ひもという全く新しい製品の開発を思い立ったのか。そのきっかけは、梶原社長が自宅で子どもたちのある様子を目にしたときだった。

「子どもたちは運動をしているのでスニーカーを買ってあげるのですが、2週間もすれば完全にかかとがつぶれてしまう。育ちざかりなので当然大きめの靴を用意するのですが、子どもたちは面倒くさがって履くときと脱ぐときにその都度靴ひもをゆるめたり結んだりしません。しまいにはかかとを踏みながら通学するようになってしまいました。この現状を何とか変えたいと思ったのが、キャタピランを考案するきっかけになったのです」