大河ドラマ「青天を衝け」で今話題の幕末〜明治初期。その自体に起こったお城の出来事をご紹介。

今回は、完成から2世紀半以上の時を経て、明治初期にその真の力を見せつけた熊本城のすごさをお伝えします。

明治新政府軍と旧幕府軍による戊辰戦争は、新政府軍の勝利で終戦。幕府は名実ともに消滅し、日本は近代国家へと歩みはじめます。それは長く続いた身分制度の解体でもありました。これによって特権を失った武士たちは、不満を爆発させて各地で反乱を起こします。

そしてついに、明治10年(1877)、新政府と意見を違えて故郷の鹿児島県に帰っていた西郷隆盛を担ぎあげ、西南戦争がはじまりました。隆盛が率いる軍勢は、緒戦の相手を新政府軍が守る熊本城に定めて進軍します。

築城名手がすべてを注ぎ込んだ粋の城
日本が幕末の動乱期を迎えた19世紀後半は、世界でも大きな戦争が起きていました。フランス・イギリス連合とロシアが敵対して争ったヨーロッパのクリミア戦争、アメリカの内戦である南北戦争などです。

そして、これらの戦争を通じて開発改良されたライフル銃や大砲などの最新兵器は、外国人商人によって日本にももたらされました。

こうして武器の攻撃力は上がりましたが、その攻撃を受ける城の防御力はあまり変わりませんでした。幕府が新しい城の建設を厳しく制限していたからです。