平和な江戸時代には城の数が激減しましたが、幕末になると開国を迫る欧米列強に備えて沿岸警備のための台場が数多く築かれます。台場は居住性をもたないものの、これも砲台兼要塞という軍事拠点であり広義の城としてカウントされます。

このように城=軍事的防御施設ではあるのですが、時代が進むにつれてその構造と役割が複雑化したため、城の定義や範囲はあいまいで広くならざるを得ないということなのです。

この先専門家の間で議論や整理が続き、また違った分類の仕方が示される日が来るのかもしれませんね。

お城情報WEBメディア「城びと」
2018年8月初出の記事を再編・再掲載