
現存最古ともいわれる犬山城(愛知県)の天守は望楼型。望楼部分は元和6年(1620)に増設されたものだが、下層と調和した意匠で違和感を感じさせない
(城びと)
近世城郭の立派な石垣は、積み方はもちろん、用いられている石材の種類やその加工具合も鑑賞ポイントです。ところで、石垣をじっくり鑑賞していて、ちょっと変わった形の石を見たことはありませんか?
石仏、石塔、石灯籠、墓石…本来とは違う目的のために加工された石材を、城の石垣に転用したものを「転用石」と呼びます。
城門などに巨大な石が置かれているのはなぜ?
石垣と門でガッチリ固められた近世城郭の虎口。そんなお城の出入口でひときわ威圧感を放つ、驚くほど大きな石が全国各地の名城で鑑賞することができます。
こうした巨石を「鏡石」と呼びますが、運ぶのも組み込むのも大変な巨石を、なぜわざわざ虎口の石垣に用いたのでしょう? 実は、「大きくて」「運ぶのも組み込むのも大変」だからこそ、わざわざ置かれたのです。
いかがでしたか?ざっくりとお城の基本や疑問をまとめてみました。
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2021年1月初出の記事を再編・再掲載