ななな、初っ端から8つの堀切を超えるだと!?

鎌刃城は、山頂の主郭を中心に西側と北側の尾根に曲輪が展開する山城です。ゆるやかな林道を登り入口に到着。細い尾根伝いに歩いていくのですが、なんと堀切の連続! 一部ロープに捕まりながらアップダウンを繰り返し、まずは主郭に隣接する南曲輪に向かいます。堀切を乗り越える度にワクワクする気持ちが溢れてきますが、上り下りが苦手だという方は堀切を下から見上げる脇道を通るといいですよ。

<南曲輪>主郭の隣。石積みにも注目です
最後の堀切を乗り越えると南曲輪に到着です。細長い空間の中央に堀切が設けられ、2つに分断されています。南曲輪の南面は土塁によって遮蔽され、法面(のりめん)には石積みも! 現在は石積みの一部しか残っていませんが、かつてはびっしりと石が張りついていたのかもしれません。

南曲輪を進み、土塁を隔てた先が主郭です。

<主郭>発掘調査で判明! 主郭は居住空間だった 
鎌刃城では平成10年(1998)より5年にわたって発掘調査が行われ、その結果主郭部では南端の位置に礎石建物が確認できました。「戦国の城」というと、野晒しのなか戦う姿をイメージしますが、そこには立派な建物を構えた生活空間があったのです。