ここ最近、物価高騰や世界的ムーブメントのSDGs関連のニュースを目にすることが多くなってきたのではないだろうか。このような環境下の中、より自分らしいライフスタイルを実現するために商品やサービスを切りかえる『換え活』に注目が集まっており、「エシカル」や「タイパ」を重視した商品やサービス選びがトレンドとなってきている。まず「エシカル」とは、消費者それぞれが自分にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。そして「タイパ」とはタイムパフォーマンスの略で、「かけた時間(タイム)に対する満足度」を指す俗語だ。

2022年7月にデジタルマーケティング事業を行う株式会社タイムカレントが発表した「消費・ライフスタイルに関する調査」 で、「エシカル」は食品や生活雑貨選びで、「タイパ(タイムパフォーマンス)」はエンタメ系コンテンツのセレクトで顕著に表れる結果になった。

今後どのようなものを消費者は選んでいくのか、「環境」「SDGs」に焦点を絞り詳細を調べたところ、37.0%と約3人に1人が環境にやさしいものやSDGsを意識して選ぶようになったと回答。ジャンルでは「食品」が最も多く64.9%、次いで「生活雑貨」31.4%、「ファッション」25.9%と続き、エシカル消費への興味関心の高まりにより、一番身近で必要不可欠な「食品」をはじめ、乗り換え消費が進んでいくことが予想できる。(株式会社タイムカレント調べ)

エンタメ系コンテンツの選び方・楽しみ方も「高効率」を求めてモノ・コトを見定めて選ぶ姿が見えてきた。「評判を見てからコンテンツを選ぶ」と回答した方が約4割と「失敗したくない」という意識が窺える結果となった。
また、4人に1人が「2倍速などで動画を見る」、「ネタばれを見てからコンテンツを選ぶ」と短い時間で高い成果を得たいという、「タイパ」(タイムパフォーマンス)を意識した傾向であることが判明。さらに4人に1人が「サブスクサービスに加入する」など「持たない暮らし」への注目度も高まりつつある。(株式会社タイムカレント調べ)

『換え活』とは!?

そもそも“換える”とは、あるモノを手放して、同じくらいの価値がある別のモノと取り換えること。このことから『換え活』 とは、自分にとって価値があるものは何かを改めて考えて行動することだと言える。

■電力供給の『換え活』

クリーンなエネルギーにしたい、地震や台風などの災害時に電源を確保したい、月々の電気代を抑えたい、3つのニーズに応える東京電力グループTEPCOホームテックが提案する定額利用サービス「エネカリ」が注目されている。新築だけではなく、今住んでいるマイホームの屋根にも設置できる、機器は多くのメーカーから選べる、利用料に含まれるので初期費用は0円、アプリで日々の電気をみえる化できる、と導入しやすさも魅力のようだ。そして、その動きは個人にとどまらず、休閑地に設置することが定石のメガソーラーと同規模の太陽光発電所を、街づくりに導入する試みも始まっている。

■ギフトの『換え活』

お中元商戦が本格化しているが、昨今の情勢化で迎える3回目の夏の売れ筋商品に共通することは「モノは送らない」「リアルな商品ならSDGs」。モノを直接送らないカタログギフトが人気で、一緒に美味しいものを楽しむ機会が減ったこともあり、そのかわりに良いものを贈りたいというニーズから厳選グルメのギフトに需要が高まっているようだ。一方で「農薬ではなくお酢を使って生産したりんごジュース」や「金沢の規格外野菜でつくるピクルス」、セット数を1個減らしてその分を寄付するといったSDGs商品の売り上げが伸びている。

経済・経営コンサルタントの坂口孝則氏は、”商品が良ければいい時代(消費1.0)から、消費者が満足すればいい時代(消費2.0)を経て、商品選択によって自分を社会もより良くしていく時代。これは消費3.0といってもいいでしょう。自律的な選択によって商品を選ぶ。まさに今は「換え活」が必要な時代”と話す。

経済・経営コンサルタント 坂口孝則氏

人気ファイナンシャルプランナーの飯村久美氏も“ファイナンシャルプランナーのもとに相談に来られる方は、従来ライフイベントに備えるために支出を見直したいという人がほとんどでしたが、最近はライフイベントに関わらず、家計を気にしながら商品やサービスの選び方を見直したい人が増えてきており、『換え活』ムーブメントの高まりを感じつつある”と話した。

ファイナンシャルプランナー 飯村久美氏

ぜひこの機会に、自分のライフスタイルに適した商品やサービスなどを見直す『換え活』に注目してみてはいかがだろうか。