事業を通じて社会課題の解決に取り組んでいる株式会社LIFULLは、地球上でまだ光を当てられていない素材にフォーカスし、新たな食材を見つけるプロジェクト「地球料理 −Earth Cuisine−」を2018年から行っている。そして今回、第4弾となる「PROUD LIBERICA COFFEE」プロジェクトを始動し、「PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP」を開発。それに伴い、2022年9月29日(木)にてメディア向けに「PROUD LIBERICA COFFEE」プロジェクト記者発表会が行われた。


イベントでは、株式会社LIFULL 執行役員 CCO 川嵜鋼平氏が、プロジェクトの背景や内容を紹介。

地球上でまだ光を当てられていない素材にフォーカスし、その素材を食べる事が地球のためになる、新たな食材を見つけるサスティナブルなプロジェクトである「地球料理 −Earth Cuisine−」。これまで第1弾に間伐材、第2弾に放置竹林、第3弾ではカカオの廃材に注目してきた。そして今回の第4弾は、「フィリピンのコーヒー農家の貧困問題」を課題とし、コーヒー栽培における廃材にフォーカスを当てたという。

世界中で愛されているコーヒー。ICO(国際コーヒー機関)の調査において、世界のコーヒー消費量は年々増加しており、フィリピンでも消費量は増加傾向にある。しかし、生産国として過去には輸出競争の激化や1889年のさび病蔓延、現代では2,000店を超える外資コーヒーチェーンの進出などの理由から、フィリピン国内でのコーヒー生産量は減少の一途をたどっている。また、フィリピンを始めとするごく限られた国・地域で栽培されているリベリカ種は、生産量が少なく採れ高も良くないため、コーヒー農家は生豆の販売だけでは大きな収入を得ることができず、慢性的な貧困問題につながっている。

株式会社LIFULLはこの貧困課題を解決するため、通常は廃棄されるコーヒーの花・葉・枝・カスカラ(コーヒー果実の皮と果肉部分)を活用したシロップ「PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP」を世界的バリスタの井崎英典氏と共に開発した。

生豆以外の廃材部分を活用し、コーヒー農家の新たな収入源を年間通じて生み出すプロジェクトに取り組む。また、シロップに使用するのはコーヒーの世界3大原種でありながらも流通量が少ない希少な「リベリカ種」の廃材。古くから「バラコ」と呼ばれフィリピン国民に愛されてきたリベリカ種を、フィリピンコーヒーの象徴として復活させることで、自国で生産するコーヒーへの誇りと関心を取り戻すことを目的としている。さらに、透明性の高い取引を実現することがコーヒー農家の貧困解決の第一歩となるよう、これらの生産にかかるコストや、シロップへの加工プロセス、さらには井崎氏考案のアレンジレシピなど、あらゆる情報を特設ページで「オープンデータ」として無償公開する。

(特設ページURL:https://table.lifull.com/earthcuisine/coffee/download.html)

この「PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP 」は、本プロジェクトに賛同した企業が購入し活用する。賛同企業である、猿田彦珈琲、小川珈琲、VERVE COFFEE ROASTERS、SG Groupが運営するæ(アッシュ)にて、「PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP」を使用したコラボ商品も順次販売する。イベントでは、コラボ商品について各企業の担当者が個性豊かなドリンクについて説明があった。


猿田彦珈琲

商品内容:コーヒーリーフとドライフルーツのミルクブリュー(HOT / ICE)(700円)/ Leaf
販売店舗:猿田彦珈琲 恵比寿本店、猿田彦珈琲 The Bridge 原宿駅店
販売期間:2022年10月18日(火)〜無くなり次第終了

猿田彦珈琲株式会社 店舗運営部 SV 安部 潤氏は「コーヒーの廃材を活用したシロップでのコーヒー作りは、コーヒー屋として、バリスタとして新たな刺激を受けることができました」と話した。


小川珈琲

商品内容:
(左)CASCARA-ROSE(950円)/ Cascara
(奥)BLOOM(950円)/ Flower
(前)杜のかおり(950円)/ Wood
(右)碧の雫(950円)/ Leaf
販売店舗:小川珈琲 堺町錦店、OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町、OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢
販売期間:2022年11月1日(火)〜30日(水)

小川珈琲株式会社 チーフバリスタ 吉川寿子氏は「コーヒーの新たな魅力だけではなく、コーヒービジネスにおいても新たな可能性を引き出すプロジェクトだと感じております」と話した。


VERVE COFFEE ROASTERS

商品内容:
(左)スモークモカ(680円)/ Wood
(奥)煎茶トニック(880円)/ Flower
(前)オリエンタル(680円)/ Leaf
(右)ESPカスカラコーク(880円)/ Cascara
販売店舗:
VERVE COFFEE ROASTERS 新宿店 / 六本木店(煎茶トニック・スモークモカ)
VERVE COFFEE ROASTERS 鎌倉雪ノ下店 / 北鎌倉店(ESPカスカラコーク・オリエンタル)
販売期間:準備ができ次第開始〜無くなり次第終了

株式会社ヴァーヴコーヒーロースターズジャパン マネージャー 深浦哲也氏は「“フィリピン農家に誇りを持った透明なコーヒー”というコンセプトを胸に、心を込めてご提供させていただきます」と話した。


æ(アッシュ)

商品内容:(左から順に)
Coffee flower Spritz(1,540円)/ Flower
Cascara Espresso Martini(1,650円)/ Cascara
Coffee wood Old fashioned(1,760円)/ Wood
Coffee leaf Gimlet(1,540円)/ Leaf
※全てアルコールドリンク。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
※Coffee flower Spritzは準備でき次第販売開始。
販売店舗:æ[zero-waste cafe & bar]
販売期間:10月1日(土)〜無くなり次第終了

株式会社SGマネジメント Bar Manager 大渕修一氏は「今回のプロジェクトのコンセプトが、廃棄物ゼロを目指してメニューからオペレーションまで様々な取り組みをチャレンジしているæ(アッシュ)との非常に強い親和性を感じたため賛同させていただきました」と話した。

農家の新たな収入源となる「透明なコーヒーシロップ」、原価や利益まで開示した「高い透明性」、製造プロセスやレシピの全てを公開「透明性を追求したオープンデータ」と3つの透明性を持つ「PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP」。一般販売は現状予定されていないので、ぜひこの機会に賛同企業にてコラボ商品を味わってみてはいかがだろうか。