想像できるだろうか? 妻が口をきいてくれないまま5年が経過した生活を。SNSを中心に大ヒット中のコミック『妻が口をきいてくれません』。家庭内で居場所を無くし、メンタルが崩壊していく夫は遂に離婚を決意してしまうのか?

登場人物


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とうとう夫の脳裏によぎる離婚という二文字


専業主婦の妻、娘、息子の四人家族として、 平凡ながらごく平和に暮らしていると思っていたサラリーマンの夫。しかしなぜか、ある時から妻が口をきいてくれなくなる。

理由がわからないまま妻と話さない状態が続き、なんと気づけば5年目に突入してしまった。もちろん周囲に報告はしておらず、仮面夫婦として生活していたが、夫にとって最後の支えとなっていた子供達が思春期を迎えて−−。

自分自身の存在価値を見出せなくなり、次第に追い詰められていく夫の脳裏に、遂に決定的なあの二文字がよぎってしまう。


担当編集の今野加寿子氏はインタビューでこう語る。

――『妻が口をきいてくれません』の夫婦は、ある意味とても昭和的のように思えますが。

そうですね。夫は、主婦なんだから家事をやるのが当たり前という感覚だし、妻のほうも「自分は外で働いていないし、生活費はすべて夫任せだから仕方ないよね」と根っこのところで思っている。

――今は、家事を夫婦で分担するという考え方も主流になり、読むと「古い」と感じる人もいるのでは?

私も最初はそういう懸念があったのですが、意外にもまだまだ保守派は多いですね。「うちの主人もそうです」という声も聞きますし、そもそも30代の女性でも夫を「主人」と呼ぶ妻も多いです。

――そうなんですか!

「主人」と「奥さん」という呼び方は、令和になってもまだまだ現役ですよ。家事分担にしても、たとえ共働きでも夫のほうが収入が多いと、妻が家事をやらなくてはならない雰囲気になる。メディアで表現されている夫婦と、実際の夫婦の間にはギャップがあるな、というのがレビューを読んでの素直な感想ですね。













度々妻とのことを相談し、心から信頼していた先輩が遂に離婚。追い詰められていく夫はこの後どうなってしまうのか。


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漫画/野原広子


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よみタイ
https://yomitai.jp/series/noharahiroko/


『妻が口を聞いてくれません』

野原 広子

2020年11月26日発売

1,210円(税込)

A5判/168ページ

ISBN: 978-4-08-788048-9

第25回手塚治虫文化賞「短編賞」受賞!メディアで大反響、夫婦の問題を掘り下げる賛否両論の話題作!

妻はなんで怒っているのだろう……。妻、娘、息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。

しかし、ある時から妻との会話がなくなる。3日、2週間と時は過ぎ、やがて会話のない生活は6年目に。

家事、育児は普通にこなしているし、大喧嘩した覚えもない。違うのは、必要最低限の言葉以外、妻から話しかけてこないことだけ……。

ウェブサイト「よみタイ」の大好評連載、衝撃の描き下ろし最終話を加えて待望の書籍化。