サッカー日本代表の熱戦が続くカタールW杯。そんななか、『ABEMA TV』でドイツ戦に続いてコスタリカ戦で解説を務めた元サッカー日本代表“ケイスケホンダ”こと本田圭佑の解説が話題となっている。日本代表の激闘の裏では、地上波放送とインターネット放送のし烈な戦いもあった。

居酒屋解説+わかりやすい解説=本田圭佑


熱戦が続くサッカーW杯で、激闘の舞台に立つ日本代表選手と同じくらい注目を集めている選手がいる。日本のグループステージ初戦・ドイツ戦、第2戦・コスタリカ戦を放送した『ABEMA TV』で解説を務めた本田圭佑だ。

その解説の魅力はシンプルに、わかりやすくて、面白い、という点にある。

たとえるなら、飲みながら一緒に観戦している気分にさせてくれる松木安太郎氏の居酒屋解説と、戦術や選手交代などを的確にわかりやすく説明してくれる戸田和幸氏のサッカー解説を、足して2で割ったような解説だ。

実際にABEMA TVで観戦していた視聴者たちからもTwitterで絶賛されていた。


まあでもMVPは本田やろ
本田解説ほんまに面白かった
yuzu@71__5_


Abema1択。本田さんの解説、面白い(*´艸`*)。
おゆう@shiomoon


こうした称賛の声が次々とツイートされ、ドイツ戦後には、「ケイスケホンダ」がトレンド入りするほどだった。

さらに本田の解説には、2014年ブラジル大会で日本代表として戦ったFC東京・森重真人選手(「ケイスケホンダの解説面白いなー」)やミュージシャン・スガシカオ氏(「それにしてもABEMAの本田圭佑氏の解説がめちゃくちゃ面白い 笑」)と各方面からの賛辞も絶えない。


過去最大の投資で獲得したW杯放映権


こうした反響に対して、ABEMA関係者は言う。

「今回ワールドカップの放送に初参入した『ABEMA TV』としては、本田さんに解説を引き受けていただけたことは非常にラッキーでした。過去の大会と比べると開催前はイマイチ盛り上がりに欠けるW杯でしたが、日本代表の奮闘と本田さんの解説のおかげでABEMA内でもW杯中継に対して確実に盛り上がってきています。

実際、(第1戦の)ドイツ戦後の反響を聞いて、(第2戦の)コスタリカ戦では地上波ではなく、ABEMAで観戦してくれる方も多かったそうです。ケイスケホンダ様様です」

「新しい未来のテレビ」を掲げて、同社史上最大の投資をしてW杯放映権を獲得した『ABEMA TV』にとっては、まさに狙い通りといったところだ。
一方、1戦、2戦を終えて、地上波の方ではどう捉えているのか。在京キー局・スポーツ担当ディレクターが言う。

「地上波では老若男女問わず、安心して観られるテレビ中継を心がけています。今回、初めてインターネットでW杯が放送されましたが、『面白さ』の追求という面では勝てないというところはあります。僕もABEMAの中継も観ましたが、W杯ならではの特別感もあって、たしかにケイスケホンダさんの解説は面白かったです」


ケイスケホンダとは、「プロフェッショナル」のこと


そもそも本田は、なぜ「ケイスケホンダ」と呼ばれるようになったのか。

2018年にNHKで放送された番組『プロフェッショナル 仕事の流儀「ラスト・ミッション 本田圭佑のすべて」』内の最後に「プロフェッショナルとは?」と問われた本田自身の言葉である。

「プロフェッショナルとは…ケイスケホンダ」

「どういうことか、プロフェッショナルを今後『ケイスケホンダ』にしてしまえばいいんです。お前ケイスケホンダやなみたいな。そういう今ハッと思ってる人が、自然と言えるくらいの生き様を見せていきたいという自分への抱負も込めてこの答えにします」

この頃から本田のワードセンスは傑出していたが、サッカー解説者として「ケイスケホンダ」はさらに進化しようとしている。

来る12月1日の第3戦・スペイン戦でも『ABEMA TV』では本田の解説は継続されるという。
解説者・ケイスケホンダの言葉を聞き逃せない。

取材・文/集英社オンライン編集部