爽子の高校生活をひもとく、
圧倒的ボリュームの直筆原画
シリーズ累計発行部数は3600万部(※2023年3月時点)を超える大ヒット少女漫画『君に届け』。陰気な見た目から周囲と打ち解けることができない主人公・黒沼爽子と、クラスメイトの風早翔太とを中心に、友情や恋愛を通して登場人物たちが成長していく姿を丁寧に描いた、平成を代表する王道の青春ラブストーリーだ。

「君に届け展 ❝すき❞のちから」ではまず、本展のため制作されたスペシャル映像が来場者をお出迎え。続いて「プロローグ」として、爽子と同じ1年D組の登場人物のプロフィールと相関図が展示される。椎名軽穂先生から寄せられた各キャラクターへのメッセージは必見だ。

直筆原画&カラーイラストが300点以上
そしてお待ちかね、爽子と風早の出会いから卒業までを名シーンで振り返る直筆原画の数々。椎名先生の息づかいまで感じられるかのような貴重な資料を目の前で楽しむことができる。




作品の創作過程を一挙公開!
「“すき”のうまれる場所」と銘打たれたコーナーでは、作品の構想メモやプロットなどの貴重な創作資料を公開。膨大なメモやノート、ネームから、ストーリーが誕生するまでの軌跡を追うことができる。アナログ画材ならではの下絵を見られるのもまたとない機会だ。


“すき”を具現化した空間演出の数々
また本展では、作品の世界観を表現したこだわりの空間表現も見どころのひとつ。さまざまな名ぜりふを印字した布を天井から垂らした演出は、まるで登場人物の声がじかに響いてくるようだ。ぜひ、お気に入りの名言を探しながら楽しんでほしい。

爽子、風早ら1年D組の生徒たちが、互いに影響を与え合い成長していく様子を空間全体で表現、プリズム状のプレートで名シーンを3次元的に構築したコーナーは、ドラマ版で爽子を演じた南沙良さんも「一番印象的でした」と語る幻想的な演出となっている。

「椎名先生と一緒に展覧会を見ている気持ちに」
本展のオープニングイベントでは、ドラマ版・アニメ版でそれぞれ爽子を演じた女優の南沙良さんと声優の能登麻美子さんが登場。本展示を一足先に楽しんだ能登さんは、「椎名先生がたくさんメッセージを寄せてくださっていて、一緒に展覧会を回っているかのような気持ちになりました。先生の言葉を追ってみて、より作品の世界観を感じていただけたら」とコメント。

学生時代から本作品を楽しんでいたという南さんは「展示を見て、学生時代の思い出がよみがえってきました。もう一度作品を読み直してからご来場いただくと、さらに楽しめると思います」と感慨深げな様子。
「君に届け展 ❝すき❞のちから」東京会場は、10月2日まで、松屋銀座にて開催中。また10月18日から30日まで、大丸梅田店にて大阪会場の開催も予定されている。
取材・文/結城紫雄
©椎名軽穂 / 集英社
「君に届け展 ❝すき❞のちから」
公式HP https://kimitodo-ten.com/
【東京会場】
会期:2023年9月20日(水)〜10月2日(月)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
開場時間:11:00〜20:00
※9月24日(日)、10月1日(日)は19:30閉場
※最終日は17:00閉場
※入場は閉場の30分前まで
※一部営業時間が変更になる場合がございます
主催:君に届け展製作委員会
協賛:ローソンチケット
お問い合わせ:松屋銀座
松屋銀座公式サイト
【大阪会場】
会期:2023年10月18日(水)〜10月30日(月)
会場:大丸ミュージアム<梅田> 大丸梅田店15階
開場時間:10:00〜19:30(20:00閉場)
※最終日は17:30まで(18:00閉場)
※入場は閉場の30分前まで
※一部営業時間が変更になる日がございます
主催:テレビ大阪、大丸松坂屋百貨店
原作:椎名軽穂『君に届け』
企画協力:別冊マーガレット編集部
企画制作:君に届け展製作委員会
お問い合わせ:大丸梅田店
TEL:06-6343-1231(代表)
大阪会場公式サイト