女優、池田エライザが9日、初写真集『pinturita(ピントゥリータ)』(集英社)の発売イベントを行ない、イベント前の会見に登壇した。

今作の制作にあたって、もともと「一冊にまとめるのはもっと中身のある人間になって、満を持して出そうと思った」という池田だったが、「でも、よく考えたらみんな完璧を見たいわけじゃないかも」という理由から、デビュー10周年を記念して作った、今の自分を映す「過程」だ。

撮影場所は初めて行ったスペイン。スペイン系フィリピン人の母を持つ彼女のルーツをたどるため、自身で選んだが、「(現地の人の)人柄に触れるのは楽しかった」と堪能したそう。

特にグルメに関してはせっかくダイエットして撮影に臨んだものの「8日間はずっと食べていた(笑)。だんだんお腹がへこましにくくなって、ぽよっと出ているカットを見つけたら、たらふく食べたんだなって思ってもらえれば」と告白して会場を笑わせた。

しかし、それでも今作は池田いわく「無器用ながら満足のいく1冊」に。スペインの開けた場所で表紙のカットを撮影した際には「あんなに大きなところで一生懸命叫んでがんばってみたら、まだまだやれるなと思い、覚悟を決めた」そう。

さらに写真集が完成したことで、「10年間、気が付いたら自分のことを褒めたことがありませんでした。でも本当に作れたんだな!と思ったときに自分のことを褒めてもいいかなと思えました」と感慨深そうに語った。

巨大な写真パネルにサインをする池田エライザ
巨大な写真パネルにサインをする池田エライザ

『pinturita』で自身のルーツに触れ、人生の半分近い10年間を振り返った池田。会見後、さらに身近な自分のルーツを聞いた。

――昔からスペインに行こうとは決めていたんですか?

池田 以前、初めて1週間くらいまとめてお休みをもらった時に考えました。でもそのとき、ちょうど行きたい展覧会がやってたのでイギリスに行ってしまったんですよね。

――お母様がスペイン系フィリピン人ということですが、地元のフィリピンは考えなかったんですか?

池田 フィリピンは自分のルーツだと思うし、自分の中で色濃く感じることがあるんですけど、2歳まで住んでいたし、今でもまとまった休みに行っているので、せっかく行くならスペインかなと。

スペイン系フィリピンを名乗るに当たって、歴史的なことは知ってるけど、どんな人が暮らしていて、どんな歴史的な建造物があって自分がどういうことを感じるのか興味があったんですよ。

――イベントなどで見せる池田さんの姿はサービス精神満載でお茶目な一方で、今もですけどインタビューなど話すと思慮深そうですよね。そうした性格は元々?

池田 もともとの性格は緊張しいなんですが、自分でもまだ自分自身をわかってない部分は多いんです。仕事に関してはトコトンやるタイプです。

父はすごく賢くて、母は天然なタイプですが、物事の本質とかはすごくわかってる人なんですよ。自分で言うのは変ですけど、両親を見て育って物事を深く考える習慣を受け継げたのはいいことだなと思います。

――写真集では見事なスタイルを披露していましたが、それもご両親から受け継いだもの? お母様がもともとモデルだそうですが。

池田 家系だなって思います。でも、お母さんは華奢でガリガリだから、どっかの血が覚醒して今の体型になったんだと思います。お母さんの方がもっと足長くて顔も小さいです。お母さんが歩いてくるとモデルが歩いてきた!って感じ。それ以上小さくなったら顔がなくなるぞ!みたいな。弟もお父さんも顔が小さくて、私が1番ずんぐりしてるくらい(笑)。

――すごい家系ですね。でも水着姿は圧倒されました。すごく話題にもなっているようですが、なぜいま水着だったのか不思議でした。

池田 特に水着だけにこだわったわけではなくて。この10年、モデルとしても、お芝居でもいろんなことをやらせていただいて、改めて自分がやってきたことすべてを振り返って表現してみたくて自分自身をさらけ出して写真に撮っていただこうと思いました。できれば私の外見を通り越して私の内面を感じてくださるとよりうれしいです。

――自身の決意がつまった一冊になったわけですね。最後に、今回の写真集の感想をお願いします。

池田 自分の写真集なんて需要がないというくらい自分はまだまだ足りてないなと思っていて、でも10年間で培ってきた成長過程を一度は振り返って皆さんにお見せしようかなと思って出来たものなので、本当に奇跡みたいなものだと思います。ぜひまだ見ていない方はお手に取ってみてください。

取材・文/鯨井隆正 撮影/玉井美世子