「キン肉マン 友情の40周年展」大阪会場にゆでたまご両先生、顕現!!
「キン肉マン 友情の40周年展」大阪会場にゆでたまご両先生、顕現!!

今年で連載40周年を迎えた漫画『キン肉マン』のこれまでの歩みを振り返る企画展示「キン肉マン 友情の40周年展」の開催概要公式発表会&トークショーが、現在同展開催中の大阪・あべのハルカス近鉄本店にて9月21日(土)に開催され、作者であるゆでたまごの原作担当・嶋田隆司先生、作画担当・中井義則先生、そしてスペシャルゲストとして同作品の大ファンを公言するバッファロー吾郎の竹若元博氏がステージに登壇した。

冒頭の挨拶で、ゆでたまご嶋田先生は「僕らが中学生の頃に、当時のここ近鉄百貨店で近鉄漫画賞という募集告知を見かけて、その審査員が手塚治虫先生、望月三起也先生、水島新司先生、里中満智子先生といった錚々(そうそう)たる先生方だった。それで大興奮して、必死になって相棒と描き上げた合作が入選(『ラーメン屋のトンやん』)になって百貨店内に貼り出され、その夏休みの期間中、相棒と毎日ここに来てはそれを見て喜び合った。

思えば僕らにとってその喜びが、本格的にプロを目指すようになった原点。その同じ場所に40数年を経てこうして戻ってきて、再び自分たちの原稿や記録が大々的に展示されるというのが夢のよう。こんなにうれしいことはない」と、この地での開催の意義を感慨を込めて語った。

キン肉ハウスでのほほんと
キン肉ハウスでのほほんと

一方の中井先生は「ひと口にデビュー40年と言ってもその間、決して常に順風満帆ではなく、時には厳しい時期もあった。それを思うと相棒がいなかったら、たとえ漫画家としてデビューできていたとしても、ここまで長く続けられてはいなかったと思う。

ふたりでやってるからどんなときも励ましあい切磋琢磨して、ここまでやってこれた。今回ご来場いただいた方々には、そんな僕らの闘いの痕跡をぜひ見ていただきたいと思うと同時に、改めてこれだけ長く一緒にやってきた相棒にも感謝の言葉を述べたい」と40周年に際して去来する胸のうちを披露。

キン肉マン、テリーマンとゆでたまご先生の4ショット
キン肉マン、テリーマンとゆでたまご先生の4ショット

それに応える形で嶋田先生も「作中でブロッケンJr.というキャラクターに『ふたりというものはいいものだ。楽しい時は2倍楽しめる、そして苦しい時は半分で済む』というセリフを言わせたことがあるが、僕もまさに中井君とはそういう思いでやってきた。

デビューからは40年だけど、小学校からの友達なので出会ってからは50年になる。そんな幼馴染だからこそ、ただの仕事上のパートナーではなく友達としての思いも強くあって、そのバランス感覚がよかったんだと思う」と、まさに"友情の40周年展"という副題にふさわしい言葉で、長きにわたり漫画家としてのタッグを続けてこられた秘訣を明かした。

ここが展示の入り口です!
ここが展示の入り口です!

そして続く第二部のトークショーでは、竹若氏のМCでゆでたまご両先生がふたりの過去にまつわる様々なエピソードを公開。

バッファロー吾郎の竹若氏と
バッファロー吾郎の竹若氏と

小学生時代、転校生としてやってきた中井先生を嶋田先生が物珍しく思い、帰宅するのを付け回したら家が自分と同じ団地の同じフロアで驚いたのがファーストインパクトだったという、いろんな意味で衝撃的な出会いの話。

またその後の中学高校時代、一緒に励んだのは漫画制作だけでなく、ふたりの自宅裏の空き地に「ジャンボ園」なる畑を勝手に耕して開拓し"ダッ○ュ村"さながらに共同で野菜作りにも精を出していたという仰天話まで飛び出し、会場に集まった多くのファンを沸かせたまま約1時間のステージは大盛況のうちに幕を閉じた。

150名限定のトークショーに朝からファンが押し寄せた
150名限定のトークショーに朝からファンが押し寄せた

ステージ終了後、この企画展で特にファンに注目してもらいこととして中井先生は「生原画にはデジタルや印刷物にはない、僕らの体温がそのまま伝わる跡がたくさん残っていると思うので、そこから僕らが原稿に込めた熱い思いを何かしら感じ取ってもらいたい。あとは初期から現在までの技術や技量の変遷も意識して、ご覧になっていただければ楽しめると思う」と作画担当ならではの見どころを紹介。

1978年に受賞した赤塚賞準入選時のパネルと
1978年に受賞した赤塚賞準入選時のパネルと

また同じ質問に対して嶋田先生は「僕が普段作ってるのは文字だけの原作なので、印刷物やデータではない生原画をこうしてちゃんと見たのは実は僕自身も久しぶり。その中で改めて1枚1枚の原画を見ると、中井君がその1枚を完成させるために具体的にどういう作業をしたか、描いてる姿が想像できて感動してしまった。

僕でさえそうで、漫画になったその各シーンを僕以上に思い入れを持って読んでくれたのが読者だと思うから、そこを想像していただければ僕以上に感動できると思う。ぜひそれを体感してもらいたい」と自らもイチ漫画ファンであるがゆえの読者心理に寄り添った意見を提示した。

大阪にある串カツの名店・てんぐに寄贈されたサンシャインの手形
大阪にある串カツの名店・てんぐに寄贈されたサンシャインの手形

なおこの企画展、9月24日(火)まで大阪で開催された後は、以下の日程で10月に東京、11〜12月に名古屋を巡回する予定。

各会場ごとにそれぞれ80点以上の生原画、および複製原画が展示されるのを中心に、これまでの作品の記録やストーリーについての紹介、キン肉ハウスなどの再現ステージ、さらにはレアグッズ展示やオリジナルグッズ販売など、盛りだくさんの内容。

しかも生原画に関しては、各会場ごとに展示の入れ替えも一部行なわれ、全会場をめぐってもそれぞれ新鮮な驚きが得られるのもリピーターにはうれしい配慮だ。

多彩な盛り上がりを見せる『キン肉マン』40周年。その目玉のひとつであるこの企画展、ファンならぜひ"女房を質に入れてでも"足を運んでみる価値はありそう!!

〜「キン肉マン 友情の40周年展」〜

大阪
●会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館9階催会場
●期間:2019年9月18日(水)〜9月24日(火)10時〜20時
(※最終入場は各日閉場の30分前まで/最終日は17時閉場)
●入場料:一般〜大学生1300円/中学〜高校生800円/小学生以下 無料
(※近鉄クレジットカード(外商カード)、KIPSカード、近鉄友の会カード、ハルカスシニアパスポート、ハルカスキッズクラブカードのご提示でご本人のみ200円引きにてご入場いただけます/「障がい者手帳各種」ご提示で、ご本人様とご同伴1名様まで無料でご入場いただけます)
●お問い合わせ:あべのハルカス近鉄本店(06−6624−1111)

東京
●会場:東武百貨店池袋店 8階催事場
●期間:2019年10月16日(水)〜10月29日(火)10時〜20時
(※最終入場は各日閉場の30分前まで/最終日は18時閉場)
●入場料:一般〜大学生1300円/中学〜高校生800円/小学生以下 無料
(※東武カード、東武友の会会員証、ロイヤルカードのご提示で一般〜大学生、中学〜高校生は200円引きにてご入場いただけます/「障がい者手帳各種」ご提示で、ご本人様とご同伴1名様まで無料でご入場いただけます)
●お問い合わせ:東武百貨店池袋店(03−5951−8189)

名古屋
●会場:名古屋パルコ 西館6階パルコギャラリー
●期間:2019年11月23日(土)〜12月8日(日)10時〜21時
(※最終入場は閉場の30分前まで)
●入場料:一般〜大学生1300円/中学〜高校生800円/小学生以下 無料
(※パルコ株主、JFR株主ご本人様及びお連れ様1名まで無料/障がい・療育手帳ご提示でご本人様と介添え者1名様まで無料/パルコのアプリ『ポケットパルコ』ご提示で100円引き)
●お問い合わせ:名古屋パルコ(052−264−8111)

会場内最終コーナーではファンの皆さんのメッセージや質問を募集!
会場内最終コーナーではファンの皆さんのメッセージや質問を募集!

取材・文/山下貴弘 撮影/榊 智朗