ほぼ同時期に売れた「裸御三家」(左から)とにかく明るい安村、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%が赤裸々トーク!
ほぼ同時期に売れた「裸御三家」(左から)とにかく明るい安村、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%が赤裸々トーク!

裸芸人界のトップランナー3人、ハリウッドザコシショウ、とにかく明るい安村、アキラ100%がコロナ下で緊急集合! 「ネタ中に結婚指輪外すかどうか」問題、「胸とお尻垂れてきちゃう」問題、「珍棒」問題など、裸ならではの苦悩をマスク姿で語り合う!

■2016年の『R−1』決勝は裸芸人が3人!

――とにかく明るい安村さんは2015年にブレイク。ハリウッドザコシショウさんは2016年の『R−1ぐらんぷり』で優勝。アキラ100%さんは2017年の『R−1ぐらんぷり』で優勝。皆さん、ほぼ同時期に売れましたよね。

安村 でも僕はテレビに出なくなったのが早かったんで(笑)。

ザコシ 2016年の『R−1』のすぐ後にあれがあれしたからだろ?(笑)

――あれがあれってなんですか?(笑)

安村 香川県でうどん食べて「まずい」って言っちゃったんですよ。

――それが炎上して干されたんですか?(笑)。そうじゃないでしょ、不倫でしょ(笑)。

安村 浮気ね(笑)。

――一緒でしょ。そこのこだわりがあるんですね(笑)。

アキラ 不倫じゃないと(笑)。2016年の『R−1』といえば裸芸人の勢いがすごかったですよね。ファイナリストには優勝したシショウのほかにも安村さんがいたし、小島よしおさんもいましたから。

ザコシ でもね、安村は何を思ったか、そのとき裸芸をしなかったんですよ。

安村 そうなんです。高校野球のネタで......。

ザコシ 気負ったな。

安村 ビビっちゃって(笑)。

■裸芸人界を二分するベビーフェイスとヒール

――ザコシさんの「誇張しすぎるモノマネ」は裸じゃなくてもできますよね?

ザコシ 誇張モノマネで服を着ると面白さが半減するんですよ。体の線が見えなくなっちゃうと面白くないんです。

安村 体のラインが面白さと関係するんですね(笑)。

ザコシ 俺は足も腕も短いからラインが大切。

――じゃあ全身タイツでも大丈夫ということですか?

ザコシ 全身タイツだと「こいつ、空回りしてんな」って感じが出ちゃうから。

安村 確かに、ちょっと狙いすぎてるというのはありますね。

ザコシ そうなのよ。その点、裸はナチュラルだから。ネイチャー......ネイチャーボーイ。

――リック・フレアー(笑)。まさにザコシさんも"狂乱の貴公子"ですから。

安村 アキラさんや小島よしおさんってクリーンな裸なんですよね。体も鍛えてるし。でも僕とザコシショウさんはダークな裸なんですよ(笑)。

ザコシ ダーティだな。

安村 俺たちはヒールなんです(笑)。

ザコシ アキラはベビーフェイスだな。

――プロレス界でいう善玉と悪玉に分かれると(笑)。

アキラ 裸芸人は鍛えてる人とそうじゃない人に分かれるから、そう見えるんですかね。

安村 裸芸人の中でも分類があるんですよ。

■ネタ中は草履も結婚指輪もなし

――裸だと冬は大変じゃないですか? 大変だった仕事とかありますか?

安村 いや〜ないっすね。

――あってくださいよ(笑)。このテーマがメインなんですから。

安村 (笑)。裸足(はだし)がつらいですね。

アキラ 裸足つらいです!

ザコシ 裸足いや!

安村 冬はもちろんですが、夏も野外のイベントだと床がめちゃくちゃ熱いんですよ。やけどしそうになって、足の裏にテーピングを貼ってネタをやったこともあります。

ザコシ 草履を履いてやればよかったのに。

安村 草履を履くと裸じゃないので。だって僕、結婚指輪もしないですもん。全裸ポーズをやって指輪してたら、見てる人は「指輪してんじゃん。裸じゃないじゃん」って思うでしょ。

――指輪ぐらいでならないでしょ(笑)。

アキラ 僕も結婚指輪は取ってます。ネタに集中してほしいんですよ。「あいつ、結婚してんだ」って、そっちに気を持っていかれたくないんです。

――僕は結婚指輪を見つけたら、「この人結婚してるのに全裸芸をやってるのか。面白いな」ってなりますが(笑)。

ザコシ 確かに「結婚してるのにこんなことやって」って(笑)。

――裸ですから風邪をひきやすかったりするのでは?

アキラ それが裸ネタを始めてから、風邪らしい風邪をひいてないんですよ。

安村 僕も全然ひかなくなりました。

ザコシ 免疫がついてんのかな。

安村 乾布摩擦をずっとやってるみたいな感じなんですかね(笑)。最近小学生もやらなくなりましたけど。あれは大事だったんだなと思いましたよ。

――あれ? そういえば安村さんは裸の仕事で風邪をひいたと聞きましたよ?

安村 それは裸が原因じゃないんです。裸で雪山を40分ぐらい歩いて山奥の足湯に入るという流れだったんですけど、寒すぎたから足湯なのに横になって首まで漬かりました(笑)。

――裸だからすぐお湯に入れて便利ですね(笑)。

安村 その仕事の後、そのまま寝ずに夜中から朝までやる生放送の仕事だったんですよ。

――ハードな仕事の後に徹夜......。

安村 それで体の免疫力が下がっちゃったみたいでインフルエンザにかかりました。だから裸は関係ないです!

■タップンタップンにお尻が垂れたら引退

――アキラさんは体のお手入れをされてるんですよね?

アキラ 僕は医療脱毛をやってます。

安村 え!

アキラ VIOのラインを全部脱毛してもらってます。

――それってどれぐらいの周期で行かれてるんですか?

アキラ 2、3ヵ月に1回は行かないといけないんですが、今はコロナで半年以上も行けてないんですよ。だから自分でそってます。

ザコシ じゃあ、ずっと自分でそればええやん。

アキラ いや、自分でやるとひげそり負けみたいにプチプチプチってなるんですよ。それだと汚いじゃないですか。

――見られる体を意識してるんですね。取材が始まる直前にも、壁を使って腕立てして体をパンプアップさせてませんでした?

アキラ はい。写真撮影があると聞いていたので。

ザコシ すごいな。

――パンプアップさせたほうがネタもウケやすいということですか?

アキラ いえ、なんとなく自分的にきれいなほうがいいなと......。あと、最近トレーニングに行かなくなっちゃって、胸がちょっとずつ垂れてきておじいちゃんみたいになっちゃってるんですよ。

ザコシ それはいやだな。そっちに目がいくよな。

アキラ そうなんですよ。お盆じゃなくて垂れてる胸に目がいくんですよ。そういう点でいうと、安村さんやシショウは体がパツンとしてるので年齢を感じさせないですよね。

ザコシ 俺はね、お尻は自分なりに気を使ってる。銭湯に行くと、よくタップンタップンに垂れたお尻のじいさんがいるでしょ。あれになったら俺は引退します。

――あのお尻になるのは70歳超えてからですよ。いつまで裸芸をやるつもりですか(笑)。裸芸の引退時期は考えます?

安村 僕の場合はおなかでパンツを隠さないといけないんですよ。だから病気とかでガリガリになったら、ちょっと......。

ザコシ 腹の出っ張りがなくなったらやべぇな。

安村 そうなんですよ。でも「隠れなくてもいい」っていうんだったら、別にやりますけど。

――いやダメでしょ!(笑)。ネタ的に隠れてないと。

ザコシ 見てるほうも「最初から安心してるわ」ってなるわ(笑)。

安村 1回ダイエット企画で16㎏痩せたことがあったんですよ。そのときはパンツが見えちゃってて、関西の営業で「見えてるやん!」ってお客さんからヤジが飛んできて。すごくいやでしたね(笑)。

■女性用ビキニを前後ろ反対で着用!

――安村さんは衣装のパンツってどうやって決めたんですか?

安村 ガリットチュウの福島(善成)さんがよく水着を着てネタをやってたんで聞いたんですよ。そしたら、「女性用の水着を前後ろ反対ではいてる」って教えてもらって。「それいいな」って思って、女性スタッフにドン・キホーテで買ってきてもらいました。

――じゃあ、色や南国風のデザインはスタッフ任せだったんですね。

安村 そうです。実はあのパンツはビキニの水着なんですよ。だから同じデザインの上もあるんです(笑)。

アキラ セットで買わなきゃいけないですもんね(笑)。

――(笑)。ブレイクした当初は何着で着回してたんですか?

安村 1着です。それを手洗いして浴室乾燥で乾かして。それが1年ぐらい続いて、水着の色がだんだん薄くなってきちゃって。最初濃いピンクだったんですけど、だんだんサーモンピンクみたいになってきて(笑)。

――ザコシさんのパンツは?

ザコシ あれはドンキに売ってた「プロレスパンツ」という商品です。

――最初は白のブリーフでやってましたよね?

ザコシ 昔、タモリさんが白ブリーフをはいてイグアナのモノマネをやってたんですよ。だから、それのオマージュです。僕の中では「モノマネ=白ブリーフ」というイメージがあったから。

安村 あの白ブリーフはタモリさんのイグアナからきてたんですか(笑)。

ザコシ そう。それで、「白ブリーフはいやらしいから変えるか」ってなって、プロレスっぽいのがいいかなと思って黒パンにしました。

■「珍棒」丸出しでテレ東に苦情が来た!?

――アキラさんもドンキの商品ですか?

アキラ 僕はドンキじゃないです。でも僕と関係のないお盆芸セットがドンキで売られてるんですよ。蝶ネクタイとお盆と肌色パンツが3点セットになって2000円ぐらいで。

ザコシ 俺は「誇張しすぎたアキラ100%」というネタをやろうと思ってドンキに行ったら、それがあったから買いましたもん(笑)。

アキラ え、それなら僕に言ってくださいよ(笑)。

――アキラさんはザコシさんのネタを見たことありますか?

アキラ 知ってます。

ザコシ 珍棒丸出しのやつ(笑)。

アキラ (笑)。

――作り物のアソコを股間につけてましたね(笑)。番組によってはアソコの部分を隠して規制をしてました。

ザコシ あれは作り物だから規制しなくていいでしょ。勃起はしてますけど。

――それですよ(笑)。勃たたすからダメなんですよ。

ザコシ テレビ東京でそのまま流してたら、苦情が来たらしいですよ。「あれはなんだ、珍棒丸出しじゃないか」って。

安村 苦情を言ってくる人が「珍棒」とは言わないでしょう(笑)。

――そもそもなんで珍棒なんですか?

ザコシ 静岡弁でちんちんのことを珍棒って言うんですよ。

安村 ザコシショウさんは僕のモノマネもやってくれたんですよ。

ザコシ パンツをはいてるけど横から珍棒がはみ出してるやつな(笑)。

安村 ガッツリ出てましたよ(笑)。

――安村さんのモノマネのときは、アソコは作り物感が強かったので隠さず放送されてましたね。

ザコシ アキラのはギン立ちしてたからな(笑)。

――あと、アキラさんのは"袋"もついていてリアルでしたから。

ザコシ いや、"袋"をつけてなかったら何かわからないじゃないですか。

――いや、ついてる位置で何かはわかりますよ。

ザコシ でも見てる人が「金玉ないやん」ってなりますよ。

安村 確かにそれは気になりますね(笑)。

■美女に囲まれても反応しないけど......

――ラジオだと衣装はどうしてるんですか?

アキラ 自分は8割ぐらい裸で出てますね。

――残り2割の、服を着るときの基準はなんですか?

アキラ ラジオのスタッフさんから「今日は裸じゃなくて大丈夫です」って言われたときです。何も言われなかったら基本は裸で出ます。

ザコシ プロやな。

安村 すごいですね。僕の場合、初めは自分のラジオ番組を裸でやってたんですけど、途中で面倒くさくなって服着ました(笑)。

ザコシ あれだろ? セクシー女優さんが出てた番組だろ?

安村 そうです。

ザコシ 服着たのはどうせ、おまえの珍棒が勃つのバレるからだろ?

安村 (笑)。

――確かにそういう面は大変ですよね。アキラさんは以前、イベントでセクシー集団の「サイバージャパンダンサーズ」に囲まれてましたが、あのときは大丈夫でしたか?

ザコシ 俺だったらそんなのすぐ勃つよ(笑)。

アキラ 皆さんきれいで、露出もすごくて、いいにおいがしてたんで、「危ないかな」と思ったんですけど、全然大丈夫でした。

ザコシ マジで! 帰ってシコったってこと?

アキラ なんでですか(笑)。僕は今まで仕事で反応したことがないんですよ。

安村 そういう仕事のときは気を張ってるから大丈夫なんじゃないですか。それより気を抜いてるときが危ないんですよ。楽屋でパンツの衣装に着替えてダラダラしてたら、不意にスーツを着てる女性のAP(アシスタントプロデユーサー)さんが来て、「友達がすごいファンなんで一緒に写真撮ってもらってもいいですか?」って言われて、「ああ、いいですよ」って言ってたら、いつの間にか勃ってるときがありました(笑)。

――パンツだし、それはピンチですね(笑)

安村 はい。だからAPさんが出ていくまでずっと股間を隠してました。「はいてますよ」とかできなかったですね。それやっちゃうと、APさんに「珍棒勃ってんじゃねぇか!」って言われますから(笑)。

ザコシ APさんに珍棒とは言われねぇだろ(笑)。

■第七世代が裸芸をやらない理由

安村 最近新しい裸芸人が出てこないですよね。第七世代にもいないし。なんでですかね?

アキラ 裸が恥ずかしいとかじゃないですか?

ザコシ 若いからじゃない? とりあえず正統派でいきたいというのがあると思うよ。

――皆さんもお笑いを始めたばかりの頃は裸芸人じゃないですもんね。

ザコシ 一回どっかで芸人として頭打ちしないと。

安村 確かにいきなり裸になる人はいないですもんね。

ザコシ いきなりやけっぱちの人はいないよね(笑)。

――皆さん、やけっぱちでやってるんですか(笑)。

安村 そんなことはないです(笑)。裸芸はおじさんのほうが面白いってことですよ。

ザコシ 年を取れば取るほど面白くなるので、われわれおじさん裸芸人の未来は明るいです(笑)。

●ハリウッドザコシショウ
1974年生まれ、静岡県清水市出身。大阪NSC11期生。"誇張しすぎたモノマネ"で『R−1ぐらんぷり2016』優勝。「でさぁね〜」「ハンマーカンマー」などキラーフレーズ多数

●とにかく明るい安村
1982年生まれ、北海道旭川市出身。2015年に全裸ポーズ&決めぜりふ「安心してください、はいてますよ」で一世を風靡。昨年、『有吉の壁』(日本テレビ系)で再び脚光を浴びた

●アキラ100%
1974年生まれ、埼玉県秩父市出身。股間をお盆で隠す裸芸「絶対見せない de SHOW」で『R−1ぐらんぷり2017』優勝。映画、ドラマで俳優としても活躍中

取材・文/インタビューマン山下 撮影/飯岡拓也