『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ『初グラビア物語 〜My First Gravure Story〜』。

今回はモデル・岩﨑名美さんの後編。12歳でスカウトされ、デビュー。16歳で、2013東レ水着キャンペーンガールに就任し、同時に『週刊プレイボーイ』2012年51号に登場し、グラビア活動をスタートした。

前回に続き、初グラビアの撮影に関するエピソードから、突然のグラビア活動の休止、また現在のグラビアへの思いなど。彼女の本音に迫った。

『週刊プレイボーイ』2012年51号(撮影/熊谷貫)より
『週刊プレイボーイ』2012年51号(撮影/熊谷貫)より

――記念すべき岩﨑さんの初グラビアは沖縄で撮影されました。現場に到着してから緊張はしました?

岩﨑 いえ、まったくなかったです。編集さんからも「大丈夫?」と声をかけていただきましたけど、まったく平気でしたし。

――新人の初グラビアは、関東近郊の日帰りロケが大半。沖縄ロケってことは期待が寄せられていたわけで。プレッシャーは......。

岩﨑 それもまったく。当時は「沖縄だ! 嬉しいな!」って、それだけでした(苦笑)。あと大好きなAKB48さんのグラビアを思い出して、自分が同じグラビアをやってることに感激したり。恥ずかしいとかもなかったです。

沖縄ロケがどれだけありがたいことなのかが正直、よく分かってなかったんですよね。それがそれだけ恵まれていたことが分かっていたら、すごく緊張したかもしれないです。

――確かにグラビアを見ると、無邪気ゆえの「無敵感」みたいなものを感じます。撮影で何か印象に残っていることは?

岩﨑 とにかくどう動いていいかわからなくて戸惑ったこと。ひたすらカメラマンの熊谷さんの指示通りにしていました。あとスタッフさんから「特に脚がキレイだ」と言われたことも覚えていますね。それにしても全身、パンパンですよね。もっとお腹とか引っ込めたりすればよかったなぁ(笑)。

――撮影が終わり、いよいよ掲載誌(2012年51号)が発売。その時の心境は?

岩﨑 すごくドキドキしました。当日は午前中にコンビニに行ったんです。そうしたら週プレがあって、ページを開いたらちゃんと載っている! 「コンビニに置いてある雑誌に自分がでているんだ!」って感激しちゃって。『Hana*chu→』はコンビニに置いてなかったので、自分がひとまわり大きなステージに上がったような気持ちになりましたね。

――グラビアの反響は大きく、その後岩﨑さんは週プレで定期的に誌面を飾るようになりましたね。

岩﨑 出演を重ねるにつれ、いろんな方から「見たよ!」って言っていただくようになりました。特に覚えているのは2013年正月の号(2013年1&2合併号)。この時のタイトルが『16歳の奇跡。』なんです。

素敵なページなんですけど、この「奇跡」ってのが自分的には大袈裟というか、ちょっと恥ずかしくて。クラスの男のコから「よっ! 奇跡!」って冷やかされました(笑)。

あと小島瑠璃子ちゃんと一緒に表紙を飾らせていただいた号も覚えていますね(2013年13号)。撮影現場での瑠璃子ちゃんはポージングなどの表現力といい、スタッフさんへの気遣いといい、本当にすごくて。もっと頑張らなきゃなとしみじみ思いましたね。

『週刊プレイボーイ』2013年1・2合併号(撮影/熊谷貫)より
『週刊プレイボーイ』2013年1・2合併号(撮影/熊谷貫)より

――そんな高い注目を集めた岩﨑さんでしたが、2013年半ば以降、グラビア活動を突如、休止します。どんな理由があったのでしょう。ご両親から辞めるよう言われたなんて話も聞きますけど......。

岩﨑 そうですね。当時、自分はこういうふうに見せたいとかがまだなくて、「元気で可愛く映っていればいいのかな」程度にしか考えられていなかったんです。

で、それを両親にはちゃんと見透かされていた。「自分から進んでこれをやりたい!」って気持ちでやってないなら辞めたほうがいいんじゃないかって。グラビア撮影自体は大好きだったんですけど、いろいろ考えてひとまず距離を置こうってことになりました。

――その後も女性誌のモデルやテレビ番組に出演したりするなか、2021年になって、またグラビア活動を再開します。その時はどんな心境の変化が?

岩﨑 私はモデルとタレントとグラビアとみたいに、すべてを上手に並行してやることができないタイプだと思っていたんです。だけど、大人になって少しキャパができた。それでもともと自分が好きだったことを改めてやってみたいと思ったんです。第一、グラビアは昔よりも今のほうがもっとできると思ったし。

――グラビアへの向き合い方も変わった?

岩﨑 変わったと思います。以前は読者の目線で、みたいな考え方はできていませんでしたけど、できるようになった気がします。いろんな経験を積んだ分、視野が広くなったんだと思います。

――岩﨑さんがグラビア活動を休止している間、2016年前後からモデルとグラビアの二刀流で活動する「モグラ女子」が次々と現れ、一大ブームとなりました。岩﨑さんはその先駆けでしたよね。それはどんなふうにご覧になっていましたか?

岩﨑 モグラブームに関しては正直、複雑な思いがありました。もし自分がグラビア活動を休止しないで、あのままモデルとグラビアの両立させていたら、どうなっていたかなとか考えちゃいますし。

――さらに注目が集まり、それによってグラビアへの取り組みも自然と変わったかもしれませんね。

岩﨑 どうでしょう。いまとなってはわからないです。でも大勢のモデルがグラビアをやるようになって、グラビアの裾野が広がったのはよかったと思います。私自身、やはりグラビアが好きなので。

『週刊プレイボーイ』2021年12号(撮影/舞山秀一)より
『週刊プレイボーイ』2021年12号(撮影/舞山秀一)より

――週プレでの復帰グラビア『新イワナミ、はじまる。』(2021年12号)はどうでした?

岩﨑 それまで意識しなかった「色っぽさ」を大事に撮影しました。まさしく読者目線で自分が求められている姿を見せられたんじゃないかと思いますね。また自分の売りである脚もしっかりフォーカスできました。

――この時はダイエットなどにも励んだとか。

岩﨑 そうそう。ジムに行くなどしてしっかり絞りました。とても納得のいくものが撮れました。昔は若いってことで、体つくりの意識も低かったですもんね。

――岩﨑さん自身、改めて感じたグラビアの面白さはなんだと思います?

岩﨑 グラビアをやることでスタイルや表現力など、自分を客観的に見つめ直せること。あとはファンの存在を強く感じることですね。

――ファンの存在?

岩﨑 復帰した時、ものすごく喜んでいただけたんです。特に初グラビアの頃からのファンの方は「もう辞めないでくださいね」と言っていただいたりして。それってとても幸せじゃないですか。その方たちを裏切ることなく、喜んでもらえるものを見せていきたい。自分自身の励みにもなりますよね。

――休止期間はありましたけど、2022年でグラビアデビュー10周年。10年間グラビアを続けているタレントさんは非常に数少ないです。今後はどんなグラビアをやってみたいですか?

岩﨑 先日、スパイに扮したグラビア(2021年45号『THE LAST MISSION』)をやったんですけど、ナチュラルな自分を撮り下ろすグラビアだけでなく、企画性の高いものもたくさんやっていきたいですね。あと昔から興味があるのは、雪の中のグラビア。たまに見かけますけど、ものすごくキレイ。ぜひ挑戦してみたいです。

――雪のグラビアはすごくハードだと思いますよ。わかりづらいですけど、タレントさんたちもあまりの寒さで笑顔を引きつらせながらやっていますから(笑)。

岩﨑 そう言われるとますますやってみたくなりますよ(笑)。いまの自分ならたとえどんな過酷であっても楽しんでやれる気がします。グラビアをやりたいって気持ちは高まるばかりです。

■岩﨑名美(Nami IWASAKI)
1996年10月25日生まれ
東京都出身 血液型=B型
身長169㎝ B84 W59 H86
○2013年度「東レキャンペーンガール」。ファッション誌『CLASSY.』のレギュラーモデルとして活躍中。
公式Twitter【@nami_iwasaki】
公式Instagram【@nami_iwasaki】

【デジタル限定】岩﨑名美『新イワナミ、はじまる』¥880(税込)撮影/舞山秀一
【デジタル限定】岩﨑名美『新イワナミ、はじまる』¥880(税込)撮影/舞山秀一

取材・文/大野智己 撮影/山上徳幸