不倫された夫「サレ夫」は何を思ったのか? ※写真はイメージです
不倫された夫「サレ夫」は何を思ったのか? ※写真はイメージです

前回配信記事の"サレ妻"とは反対に、奥さんに不倫された男性たちのエピソードを集めてみた。こちらはかなり悲哀がこもっております......。

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前回配信記事の"サレ妻"までは、不倫された妻たちのエピソードを紹介してきたけれど、続いては、妻に不倫された夫たちの話。〝サレ夫〟は何を思ったのか。不倫を許せなかった夫と許せた夫。ふたりに話を聞いた。

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■Case1 妊活中の不倫を許せず離婚

最初に紹介するのは、許せなかったパターンのエピソード。アンケートでも6割近くの男性が妻の不倫は絶対許せないと回答している。A氏(結婚23歳、離婚26歳/大手小売店勤務)は妊活中に妻の不倫が発覚し、それが許せず離婚した。

――まず、元妻との出会いについて教えてください。

「職場恋愛です。元妻は、自分が配属された店舗の店長でした。職場の飲み会の帰りに元妻から『終電が過ぎたから泊めてほしい』と言われ、そのまま関係を持ちました。

当時、元妻には付き合っている男性がいたのですが、自分は彼女と結婚したいと思っていたので、関係を持って2ヵ月目に指輪を買ってプロポーズしたんです。結果、元妻は彼氏と別れ、1年間の交際を経て入籍しました」

――結婚後、どれくらいで不倫発覚?

「結婚して1年後ですね。妊活していたんですけど、元妻は妊娠しづらい体質で、なかなか子供に恵まれず。それがストレスだったらしく、毎日のように飲み歩いて、終電帰りが続くような感じでした。その頃から関係が悪化していたような気がします」

――不倫の兆候はあった?

「元妻は性欲が強かったので、けっこうセックスを誘ってくることが多かったんです。でも、不倫発覚直前は、僕から誘っても拒否されて。おかしいなとは思っていました」

――不倫相手はどんな人?

「小売店のフランチャイズオーナーさんです。既婚者で子供が3人いる人でした」

――なぜ発覚した?

「Facebookのメッセージに、不倫相手の妻を名乗る人から『うちの旦那をたぶらかさないよう、あなたの嫁に言って』と連絡が来たんです。元妻に聞くと『この人の奥さんは心配性らしくて、飲みに行っただけで疑われるらしい』と言ったので、信じてシカトしたんです。

でも、その2週間後に同じ女性から『夫のスーツから、あなたの嫁のクレジットカードが出てきました』と連絡が来て。返し忘れたのでしょう」

――どう対応した?

「連絡が来た日の夜に、一睡もせずに話し合いました。元妻は最初こそ不倫を否定していましたけど、詰めると白状して。『もう一度チャンスが欲しい』と懇願してきましたが、妊活を頑張ろうとしていたときの出来事だったので、もう信じられないと思い、すぐに離婚を決意しました」

――相手の男性の対応は?

「電話で謝罪されました。最初のほうは『申し訳ございませんでした』って言っていたんですけど、訴えたいと話したら『面倒くさいから関わってくるな。勝手に訴えろ!』と逆ギレされました。その後の対応は弁護士が。不倫相手の変わりように元妻も意気消沈していましたね」

――元妻に対して、どんな気持ちでしたか?

「いらだちよりも悲しい気持ちが強かったです。勤務中、ひとりで車を運転していたら、悲しいと感じてないのに涙が出てくるんですよ。軽いうつ状態になっていました」

――その後、男性を訴えた?

「結果的には、何もできませんでした。電話番号がわかれば住所を調べて訴えることもできたらしいんですけど、自分にかけてきた番号が会社携帯だったらしく、本人にたどり着けなかったんです。元妻に対しては、結婚式に自分が負担した費用150万円を考慮した、250万円を解決金としてもらって離婚しました」

■Case2 関係の再構築に挑戦するも失敗

続いては、妻の不倫現場を目撃してしまったが、関係の再構築を望んだY氏(結婚30歳、離婚34歳/会社経営者)。

アンケートでは、状況次第で許せると答えた人が3割強。複雑な心境のエピソードをどうぞ。

――元奥さんとの出会いについて教えてください。

「当時、元妻は看護学校に通いながら飲食店でアルバイトをしていたんですけど、そのアルバイト先で自分がひと目ぼれしました。口説いて、付き合いを開始。半年で結婚し、1年後に子供にも恵まれ、3人家族で暮らしていました」

――不倫発覚前、おふたりの関係性は?

「結婚から3年が過ぎたタイミングで、元妻から『別れたい』と相談されたんです。理由を聞いても教えてくれず。そのときから不穏な感じはありました。でも、子供もいるし、私は別れたくなかったので、関係を修復できないかと、夫婦カウンセリングのクリニックに通いました」

――夫婦カウンセリングでは、具体的に何をした?

「クリニックの個室で、カウンセラーと一緒に、夫婦の何が課題なのか、どうしたらいい関係に戻れるのかを話し合うんです。元妻は細かい理由を言わず『とにかく別れたい』の一点張りだったので、一度距離を置くために別居しながら、定期的なカウンセリングの際に会っていました」

――そんななか、不倫が発覚。

「一緒に夫婦カウンセリングに行った帰り、自分は仕事に戻ろうとしたのですが、元妻の様子が怪しかったので、とどまっていたんです。そしたら別の男が車で元妻を迎えに来て、車でキスをして」

――それはショックですね。

「関係を修復しようと試みているなかでの裏切りだったので、悲しみと怒りで感情がゴチャゴチャになりましたね」

――大丈夫でした?

「ボロボロでしたよ。ただ、自分のメンタルを整えない限り、元妻との関係の再構築はできないだろうと思い、表向きは明るくしていました。でも、10kg近く痩せましたね」

――不倫相手は誰だった?

「関係修復しか考えてなかったので、相手について細かくは聞かなかったのですが、おそらく昔からの友人です」

――不倫発覚後は、どのような話し合いを?

「自分が現場を見たということを伝えると、元妻は白状しました。でも、逆ギレされました。『別れてくれないからこうなった!』って」

――でも、不倫を許した?

「許しました。自分は関係の修復をしたかったんです。子供もいて、元妻を嫌いになったわけでもない。別れる理由はなかったです。過去をさかのぼれば、自分と出会う前だってほかの男性とセックスしているわけですし。でも、どれだけ話しても元妻は別れたいの一点張り」

――結果的に、どうなった?

「説得できず、離婚しました。親権は譲りたくないと言われたので、その分慰謝料は1000万円もらいました。相場よりは高いかもしれませんが、精神的苦痛を考えると3000万円でも安いですよ。分割で、今も振り込んでもらっています」

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許した夫、許さなかった夫、どちらも精神的ダメージはかなり大きかったようだ。これを読んだ今こそ、夫婦関係が円満にいくよう日頃の行ないを見直すいい機会かも。

取材・文/工藤まおり