本を選ぶとき、あなたはどう選んでいるだろうか。

ベストセラー、賞を獲った本、タイトル、ジャケ買い、書評やサイトのレビュー。こうした何かしらの情報をもとに選んでいるのかもしれない。
ただ、世間の評判がいいからといって、自分に合うとは限らないし、よく吟味して買った本がハズれだったということもあるだろう。

本の選び方というのは本当に難しい。では、どのように本を選んだらいいのか。
『死ぬほど読書』(丹羽宇一郎著、幻冬舎刊)は、伊藤忠商事前会長、元中国大使であり、読書家の丹羽宇一郎氏が、本の選び方、読み方、活かし方、楽しみ方を紹介する。

丹羽氏が本を買う決め手としているのが目次だという。

書店で本を手にしたときは、まず目次をじっくりと読む。
目次を見れば、どういう内容なのか、どういう構成で展開しているのかがほぼ把握できる。そして、作者がどのような意図を持ち、何を読者に伝えたいのか、作者の考えが見えてくる。こうして大枠を押さえておくと、理解も早く読むスピードも上がる。なので、丹羽氏にとって、まえがきやあとがきよりも目次が重要なのだ。

また、文庫本での解説や著者のプロフィールを判断材料にすることもある。著者がこういうテーマで研究してきて、こういう立場で言葉を発しているんだなとわかると、読んでみようかと思うのだという。

また、大手の書店などへ行くと、新聞の書評で取り上げられた本を集めたコーナーがある。書評はどこまで信頼できるのか。

丹羽氏は書評見て、本を買うことはないそうだ。その人の好みが自分の好みと合うかどうかの保証はない。興味の持ち方も感じ方も違う。
なので、丹羽氏は「これはいい本です」というすすめ方はしないという。多くの人が気に入っても、私は私、人とは感じ方も好みも違うと思っているから、食指が動かないのだという。

さまざまなところから本の情報は手に入る。そういったものを参考にしながらも、結局のところ、自分で選んで読んでみないとわからないものだ。
たとえ、つまらなかったとしても、そこで得た情報はいつかどこかで役に立つかもしれない。たまに、すごく面白い本に出会えるというのも読書の醍醐味のひとつなのだろう。

ネットで書評やカスタマーレビューを読んで本を買うという人も多いはず。しかし、本屋に足を運び、平積みされた本を眺めながら歩き回ったり、本を手に取りながら選んでみてはどうだろう。

(新刊JP編集部)