2017年の夏も「猛暑」になると気象庁から発表された通り、今年の夏も暑い。夏休みはこのうだるような暑さから逃げ出し、涼しい避暑地で過ごしたいと思うものだ。

東京からなら新幹線で約1時間という近場にあるのが軽井沢。避暑地としてよく聞く軽井沢だが、一体どんな場所で、どんな人たちが生活しているのか。

観光地としてではなく、別荘地としての軽井沢の魅力を知ることができるのが、軽井沢出身でかつて敏腕ビジネスマンだった著者によって書かれた『豊かな人生を愉しむための「軽井沢ルール」』(土屋勇磨著、秀和システム刊)だ。

■セカンドハウス的に別荘を利用。軽井沢生活に「社交辞令」はない?

軽井沢の別荘を利用している人は、財界人が多く、経営者や役員、大企業をリタイヤした人が多いという。そして、最近増えているのが別荘を避暑地だけで使うのではなく、1年を通して半分住んでいるような人たちだ。
それも30代後半から40代の人たちが特に目立ち、別荘というよりセカンドハウス的な利用をしているのだという。

では、軽井沢に住む「別荘族」とは、どんな人たちなのか。
多くの軽井沢の別荘族の人たちと交流のある土屋氏から見た印象はどんなものなのか。

別荘生活というとのんびりと隠遁生活を送っているようなイメージがあるが、実際の別荘族は非常にアクティブだ。夜になれば誘い合って飲みに行くが、軽井沢の夜は遅い店でも23時に閉店するので、深夜、朝まで飲むことはない。
また、朝は早く、朝食を出すカフェなどは6時に開店。早起きしてカフェで早い朝食を摂り、ゴルフに出かけたり、庭の手入れをしたり、読書を楽しんでいるのだ。

「今度、飲みに行きましょう」というのは、社交辞令となることが多い。だが、軽井沢の別荘族の人たちの「今度、飲みに行きましょう」は社交辞令ではないという。
うわべだけの言葉は口にせず、軽はずみな約束はしない。そのことがわかってから、土屋氏は軽はずみな約束はしないように緊張感を持って接するようになったそうだ。

軽井沢に別荘を買う、というのは現実的ではないかもしれない。しかし、数日滞在してみるだけでも、日帰りではわからない軽井沢の新しい魅力に気づけるはずだ。

著者は故郷の軽井沢に戻り、ビジネスマン時代には見えなかったさまざまなことに気付かされたという。
本書を読むと、今年の夏休みは軽井沢で過ごしてみたくなる一冊だ。

(新刊JP編集部)