たとえ夫婦であっても別人だ。
わかりあっているようでも心の中ではすれ違いが起きていたり、同じ物事に対して全く異なる見解を持っていたりする。

特に夫は妻のことがわからない。
さっきまで笑っていた妻が、なぜ急に不機嫌になったのか。
困りごとを相談されたからアドバイスをしただけなのに、どうして「そういうのはいらない」と白けた対応をされるのか。

■妻に言われた「好きにすればいいじゃない」の本当の意味

『妻語を学ぶ』(黒川伊保子著、幻冬舎刊)によると、男女の間にはニュートラルなものの考え方と物事の受け止め方において違いがある。だからこそ、女性の言葉は男性が真意をくみ取りにくい裏の意味をはらむ。

たとえば、妻とあなたの間で意見が合わない時。ちょっと不貞腐れたように「好きにすればいいじゃない」と言われたことはないだろうか。

この「好きにすればいいじゃない」。察しのいい方はおわかりだろうが、本当に夫の好きなようにしてほしいわけではもちろんない。「優しい」と言われる日本人の男性は「好きにすればいいじゃない」と言われれば、好きにはできないことがわかっての脅し文句なのだ。

つまり「好きにすればいいじゃない」は、実際は「私の好きにさせて」である。
「好きにさせて」に応じるかどうかは置いておいて、この裏の意味は知っておいたほうがいいかもしれない。

■「察してくれないこと」を悲しむ女性、言葉にしてもらえないとわからない男性

また、女性は「自分のことをわかってもらえなかったこと」や「自分の気持ちを察してもらえなかったこと」に悲しみをおぼえるという。

世の男性には、こんな経験があるのではないだろうか?
頼まれていないからやらなかっただけなのに、「なんでやってくれないの?!」と怒られる。こちらは「やってほしいならそう言ってよ!」と思うのだが、それを言えば火に油を注ぐだけ。これが典型的な、男性が女性の気持ちを察することができなかったパターンである。

くれぐれも「やってほしいなら、そう言ってよ」や「言ってくれればやったのに!」と反論してはいけない。これはかつてある新聞社が行ったアンケートで「夫のムっとするひと言」の第2位に選ばれている、女性から極めて不評なセリフなのだそう。

おとなしく「きみの気持ちに気がつかなくて、ごめん」というのが、夫婦円満の秘訣だろう。

本書は、日常生活のあちこちで目にする妻のあのセリフ、あのしぐさ、あの態度の真の意味合いについて、男性が理解しやすいように「翻訳」していく。

夫が知らぬ間に、妻は夫に不満を抱き、失望し、やがては軽蔑する。手遅れになる前に、本書で解説されている、妻が発するサインの解読法を知っておいたほうがいいかもしれない。

(新刊JP編集部)