ご神体の白黒猫「ミチル」

 3匹の猫たちを段ボールの社やしろに祀った「猫神社」。Twitterにアップされた遊び心たっぷりの写真は、多くの人を和ませた。熱海のバーで看板猫も務める猫たちの日常は、今日も明るくにぎやかだ。

 新型コロナウイルスの流行で世界が重苦しい空気に包まれる中、疫病退散を祈願して熱海に神社が建立された。段ボール造りの壮麗な社に鎮座ましますご神体は、猫であった。

 社が体にぴったりで心地よかったらしい。まんざらでもない表情の生き神様の写真がTwitterにアップされるやまたたく間に3万超の「いいね」を集め、不安を抱える人々の光明になった。

お客さんを歓迎する白黒猫「てんてん」

「感染が拡大して世の中が疲弊しているのを感じて『もう神頼みしかない!』という思いと、見た人が少しでも和んでくれたらという思いで作りました」と、この「猫神社」を建立したバー「Muddy Cat(マディキャット)」の店主・山村さんは語る。

 ご神体は、山村さんの愛猫の「店長」ことてんてん(4歳♂)、「バイトちゃん」ことミチル(2歳♀)、タビ子(4歳♀)でいずれも元保護猫。人を怖がらないので、お店の接客にも勤しんでいる。

破れたふすまから顔をのぞかせる白黒猫「ミチル」

 てんてんは人見知りだが、山村さんが好きすぎて毎日出勤。常連さんには一番人気である。ミチルはインドア派で出勤日は少ないが、人気者でお客さんとの記念撮影やおやつタイムにも快く応じる。野良生活が長かったタビ子はとても社交的で、よくお客さんに撫でてもらっているそう。

ファンサービス中の白黒猫「ミチル」

「全員が自分を一番かわいがってもらいたいタイプでちょっとした小競り合いはありますが、一緒に遊んだり、日向ぼっこをしたりと、お互いほど良い距離を取って暮らしています」と、3匹の日常について語る山村さん。

 今の状況が収束した後は、全国の猫好きに「Muddy Cat目当てに熱海にやってきた」と言われるようなお店にしたいと抱負を語る。とはいえ一番の希望は、「いつまでも元気に長生きしてもらうこと」。

白黒猫「タビ子」と「てんてん」

 3匹の生き神様は、文字通りご神体待遇の毎日を送りながら、今日も人々に幸せのご利益を振りまくのであった。
(写真提供:Muddy Cat Text by Saito Minoru)

Muddy Cat
静岡県熱海市和田町13-8
TEL:0557-52-4551
営業時間:19:00〜26:00
定休日:日曜
Twitter:
@muddycat_atami

Instagram:
muddycat.atami