仲が良いとはいえず、「

適度な距離感
」の関係性が続いている我が家の猫2匹と、3歳になったばかりの娘。おしゃべりが達者になってきた娘ですが、猫に対して新たな感情が生まれたようです。

「あんちゃんの方が好き」

「なーちゃん(自分のこと)、あんちゃん(サビ猫あんず)のほうが、好きなんだよねぇ……」

 ある日突然、こう言い始めた娘。猫の話をしていたわけでもないし、猫は別の場所で昼寝をしていて、視界にも入っていないのに、ふと語り始めたんです。

 私「なんで?」
 娘「あんちゃんのほうが好きなのー」(答えになっていない)
 私「モモちゃんも、かわいいでしょ?」
 娘「そうだけどぉ〜あんちゃんの方が好きなんだよぉ」

 とにかく、キジトラ猫のモモより、あんずのほうが好きだと主張する娘。その理由はうまく説明できないようでした。

キャットタワーの上の猫
キャットタワーのあんず

 そんな娘の気持ちも、分からなくもないんです。あんずは、娘がオヤツをあげればそれを食べるし、

不意にペロッと娘の足をなめたことも
あるし、あんずは動きが活発な猫なので、見ているだけでも楽しいという点もあるでしょう。

娘にビクビクなモモ

 一方、モモはとにかく動きの少ない猫。しかも、なるべく娘に見つからないように(?)過ごしているので、娘がモモを見かけない日もあるかもしれません。狭い空間にひしめき合って暮らしているので、見つからないようにするなんて無理なはずが、モモは気配を消すことがとてもうまく、まるで忍者。モモの行動をよく知っている私ですら、どこを探しても見つからなかったことは10年間に何度あったことか。

 モモは娘が在室のときは、あまりリビングに姿を現さず、夫の作業机の下のベッドで寝ています。しかし、娘がリビングで遊んでいて、モモもリビングに来たい気持ちがあるときは、抜き足差し足でやって来て、気が済むと娘の背後からサッと去っていくんです。娘と20センチくらいの距離にいても、視界に入りさえしなければ、存在を感じさせません。

女の子と猫
猫と一緒に写真撮影。娘を気にするモモ

 モモは、あんずと一緒なら娘がいる場所でも寝ていられるので、そんなときに娘がモモに触れようとすると、モモは「怖いことしないでよっ」とばかりに体をビクビクさせ、3秒以上触ると逃げてしまいます。娘に直接危害を加えられたことはありませんが、突然の奇声や、とっぴな動きが苦手なのでしょう。

 娘とは距離を置きたいという空気を、常にイヤというほど放ちまくっているモモ。そんなモモのことを好きになるような、慈愛に満ちた心は、我が家の3歳児は持ち合わせていないんです。

娘にとって、猫も家族の一員

 一方娘は、最近「家族」に猫たちを入れるようになってきました。

「パパとぉ〜ママと〜あんちゃんと〜モモちゃんと〜なーちゃん!」

 など言って「家のみんな」を表現するとき、猫も仲間に入れるんです。猫はイマイチ娘を受け入れていないのに、娘は猫のことを家族と思ってくれていて、なんだかとてもうれしくなりました。

箱に入る猫
箱に入るモモ。落ち着くわ〜

 娘の中で、猫らがより身近になってきたからこそ、「あんちゃんのほうが好き」という言葉が出てきたのかもしれません。それは、決してモモが嫌いということではなく、“どちらかと言えば”ということなのでしょう。

 そんなある日、珍しくモモがリビングにたたずんでいて、娘が言いました。

 娘「あんちゃん、こっちにおいでぇ〜」
 私「モモちゃんでしょ」
 娘「あっ、そうかそうか。キャハハ(笑)」

あくびをする猫
あんずの大あくび

「あんちゃんが好き」と言っていた娘ですが、さほど2匹の区別ができていないような気も……。3歳児にはまだ、猫たちの性格の違いもわからないだろうし、どっちの猫がどうとかということは大きな問題ではないのかも。猫たちも家族であり、身近な存在だと思ってくれていることがうれしいのでした。

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