坂上忍さんら
「動物愛護・川島なお美賞」を受賞した坂上忍さん(前列左から3人目)のほか「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した有動敦胡さん(同1人目)、犬童一心さん(同2人目)、祖父江昌子さん(同4人目)、田頭裕子さん(同5人目)

 動物愛護に貢献した個人や団体を表彰する「川島なお美動物愛護賞」の授賞式が24日、東京・京橋で開かれた。ちょうど7年前の2015年9月24日に54歳で急逝した俳優の川島なお美さんの遺言に基づいて創設された賞で、今年で6回目。俳優の坂上忍さんが立ち上げた犬猫の保護施設「さかがみ家」や犬と人間の絆を描いた映画「ハウ」の監督を務めた犬童一心さんら計5組が選ばれた。

 同賞を主催しているのは各分野の著名人が集まったボランティア団体「エンジン01文化戦略会議」内の動物愛護委員会。大賞にあたる「動物愛護・川島なお美賞」に選ばれた「さかがみ家」の坂上さんは保護活動に集中するため今年4月、長年司会を務めた情報番組「バイキングMORE」を卒業した。「まだ何も成し遂げていない。結果を出せるよう死ぬ気でやります」などとあいさつ、「(動物愛護活動が)進んでいるようで進んでいない、停滞した状態を歯がゆく思っています。これから死ぬ気でお金を稼ぎ、動物たちのためにきれいに使う。なお美さんにちょっとでも褒めてもらえるようにがんばります」と語った。

坂上忍さん
「やるべきことが多岐にわたっていて、『バイキングMORE』卒業前よりも忙しくなった」という坂上忍さん。故・川島なお美さんが写るパネルを前に、涙ぐみながらあいさつした

 また「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」として犬童さんのほか、長く保護活動を続けてきた一般社団法人「どうぶつ愛護団体 the VOICE」、譲渡会を開くなどの支援活動を始めたパナソニックの「ジアイーノ」マーケティングチーム、愛知県内を中心に活動する保護猫カフェ「ひだまり号」の4組が表彰された。

 受賞した犬童さんは「動物愛護活動をしてきた方々の努力が撮影現場まで届いていて、動物たちも現場で仲間として扱われるようになっています。『ハウ』の撮影でも、(ハウ役を務めたベックの撮影は)できるだけ1回で終えられるような態勢を整えるなどしました。川島なお美さんの気持ちをしっかり受け止めて、これからも活動して参ります」と話した。

 the VOICEの有動敦胡さんは「確実な譲渡、きちんとした譲渡をすることを目指している団体です。最近は、亡くなった高齢者のもとに残された犬猫の保護が増えていて、とても私たちだけでは助けられません。多くの人が興味を持ってくださることが大切だと思っています」と言い、パナソニックの田頭裕子さんは「保護団体や行政だけでなく、私たちのような民間企業にも、もっとできることがあるのではないかと感じています。今後も保護団体の皆さんの支援を続け、命を救う活動を推進していきます」。

 名古屋市から駆けつけた、ひだまり号の祖父江昌子さんは「息子を亡くし、3年半ほど引きこもっていたが、子猫の世話をすることで少しずつ前向きになれました。それから、猫に恩返しをするつもりで夫婦で活動を始めました。たくさんのボランティアさんのおかげで続けられています」と話した。

 主催者の1人として登壇した故・川島なお美さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦さんは最後にあいさつし、「坂上さんは『死ぬ気でがんばる』と言ってくださったが、女房は死んでもがんばっています。(今日の授賞式が)世の中の皆さんが動物愛護活動のこと、犬猫の殺処分のことを改めて考えてくださるきっかけになればと思います」と語った。