「筋トレ女子」や「腹筋女子」に代表されるフィットネスブームは、今年も続きそうな気配だ。

年明けから泉里香やローラなど女性芸能人の鍛え上げられた美ボディが話題になっており、最近は「腹筋グラドル」も登場したと聞く。

韓国でも、フィットネスは人気だ。

一昔前までは痩せ細った身体を目指す女性が多かったが、現在は運動を通じて健康的に美しくなろうとする女性が増えている。

全国各地では健康美で競い合う美ボディコンテストが年間150以上開催されており、1月26日から行われた2019年最初のフィットネス大会「第14回AFIC MIND BODY CONVENTION」も関心を集めていた。

そんな韓国でいま、「世界レベルの美ボディ」と称され、脚光を浴びているマッスル美女がいる。ユン・ダヨンがその人だ。

ユン・ダヨンは、昨年10月に開催された韓国最高峰のフィットネス大会『マッスルマニア』で、スポーツモデル・トール部門1位、ミズ・ビキニ・ミディアム部門3位を獲得。

翌11月には、アメリカ・ラスベガスで行われた『マッスルマニア』の世界大会で、ミズ・ビキニ・ミディアム部門3位入賞を果たした。

昨年末には、ケーブルテレビ局TV朝鮮の教養番組『私の身体の取扱説明書』や、バラエティ番組『主婦9段の万物像』に出演するなど、芸能界からも注目されている。

日本のバラエティ番組にも出演したイ・ヨンファを筆頭に、フィットネス大会の受賞者が芸能界進出を果たすことも増えているが、ユン・ダヨンもまた、受賞を機に脚光を浴びるようになったマッスル美女のひとりだろう。

そんな彼女は、なぜ運動に目覚めたのか。ソウルで独占インタビューを行った。

「10kg増量」の過去

現在はスポーツジムでトレーナーとして働いているというユン・ダヨン。

「まだまだ新米トレーナーです」と謙遜するが、もともとは運動とは関係のない仕事をしていたという。

「大学卒業後は秘書として働いていて、その仕事を辞めてからはフリーのモデルとして活動していました。でもそれも続かず、その後は2年間ぐらい、女性服のネットショップを経営していました」

運動を始めたのは、その頃だという。

「ネットショップは自宅で運営していたのですが、そのなかで生活パターンも乱れ、スタイルが崩れてしまったんです。一時期は10kgぐらい太ってしまったときもありました。これではダメだと思い、健康的に痩せようと決意して運動を始めました」

韓国の“マッスル美女”の中には、もともと太っていたというケースが少なくない。

「2018年最高の美ボディ」と称されたチョン・ヘビンなどもそのひとりで、以前行ったインタビューでは、「OL時代にデスクワークをしていて10kgぐらい太ってしまい、運動を始めました」と語っていた。

それと同じく、ユン・ダヨンもコンプレックスを克服するために運動を始めたわけだが、そんなときに出会ったのが『マッスルマニア』だったという。

「私は目標がないとダメで、何か“ミッション”を設定して、それをクリアするのが好きな性格なんです。身体を鍛えるうえでも目標を決めたいと思っていました。そんなときに周囲から教えてもらったのが、『マッスルマニア』だったんです」

「生きるためには運動する。そう痛感した」

そうして『マッスルマニア』入賞を目標に運動に取り組み始めたユン・ダヨン。トレーニングを始めて驚いたのは、長年悩んできた持病が改善したことだという。


「小学生の頃からハンドボールをしていたのですが、その頃からずっと腰が悪かったんです。月に1度は病院にも行っていて、痛みで夜も眠れないときもありました。

それが運動を始めて2カ月後には、あんなに痛かった腰が痛まなくなったんです。あのときはびっくりしましたね。生きるためには運動しなければいけない。そう痛感しました。今ではどこか痛いという人がいたら、ウェイトトレーニングを勧めるようにしています」

そんな体験もあって運動にのめり込んでいったというが、大会前は苦労も多かったという。

「入賞を目標に、休まずに努力しました。生活パターンも変え、運動と食事管理を並行するのは本当に大変でした。正直、やめてしまおうと思ったこともありました。

でも、大会で良い結果が出たときは、すべてが報われた気がして、本当にうれしかったです。自分にも自信が持てるようになり、運動のプロとして活躍したいという欲も湧き上がってきました」

最近は、韓国軍でも配布されているフィットネス専門誌『MAXQ』の表紙モデルにも抜擢されたユン・ダヨン。

日本と同じく韓国フィットネス界が盛り上がるなか、大注目を集めている彼女の動向から今後も目が離せない。

(文=慎 武宏)