感染経路不明の新規感染者が急増している韓国で、マスクの着用を求める人を暴行したり、混雑している場所で「私はコロナ患者だ」と声を上げたりと、不合理な犯罪が続いている。

50代男性A氏は8月28日、地下鉄でマスクの着用を要求した乗客に暴行した容疑で逮捕され、ソウル南部地裁で令状実質審査を受けた。

警察によれば、事件の概要はこうだ。

A氏は8月27日7時25分頃、ソウル地下鉄2号線の列車の中で、自分にマスク着用を要求してきた乗客2人を暴行した容疑を受けている。

A氏は乗客の首を締め、自分が履いていたスリッパで相手の顔を殴ったという。列車の中で傘を投げ、暴れまわったA氏は、出動した警察に現行犯で逮捕された。

一方、8月28日12時28分頃、70代の女性B氏がソウル地下鉄2号線の駅三(ヨクサン)駅出口近くで「私はコロナ患者だ」と声を上げる騒動を繰り広げた。

昼休み時間で近くを往来していた会社員などが驚き、彼女を避けたりしながら、現場は混乱したという。

申告を受けて出動した救助隊員は、B氏を近くの病院に運んだ。彼女は保健用のマスクを着用していた。

消防の協力要請で出動した警察は、B氏が乗ったエスカレーターやエレベーターをはじめ、トイレなどの出入りを禁止するなど防疫措置をとった。

警察関係者は、「おばあちゃんは実際に感染者と把握された。地下鉄に乗って移動したと推定されるが、動線を分析するなど、正確な事件の経緯を調査する予定だ」と語った。

一時は落ち着いていた新型コロナがここ最近、ますます猛威を振るっている韓国。そこに住む人々の疲労感も上がってきているようだ。

(文=S-KOREA編集部)