韓国ではプロeスポーツ選手が芸能人並みの人気を誇り、それこそアイドル級に崇め奉られている。

日本でもeスポーツが盛んになり、部活として取り入れる中学・高校をはじめ、eスポーツ界で活躍する人材育成を目的とした専門学校まで出てきている。

しかし実際に自分の子供の進路を決める年齢になって、「将来はeスポーツでメシを食っていきたいからそういう学校に行きたい!」と言い始めたら、どのように考えるだろうか。

返す刀で食い気味に「ゲームで食っていけるかバッカモーン!」と磯野N平のように怒鳴り散らすだろうか。それとも理解を示すフリをしといて結局、最後には梯子を外して落胆させるだろうか。

実際、このようにeスポーツに対して拒否反応を示す親も日本では少なくないだろう。

しかし、お隣のeスポーツ大国・韓国では、このような悩みを解決してくれそうな本が出版され、今まさに話題となっているそうだ。

推薦図書として認められた由緒正しき聖書(バイブル)

そのウワサの本とは、韓国の出版社トゥムセ書房(トゥムセ:韓国語で隙間、ニッチという意)が2021年2月26に出版した、『eスポーツ職業説明書』(原題)という本らしい。

この本は「eスポーツで生計を立てたい人に向けたガイドブック」と銘打っており、韓国eスポーツ協会の公式推薦図書としても認証されている書籍だという。

内容としては、eスポーツ専門の現役記者と元記者の2人が現在の業界を事細かに取材し、eスポーツに関する各職業の年俸や今後の展望、就職に向けた準備方法などを細かく記録している。

eスポーツ分野において進路を悩んでいる人や、業界への就職を準備する人たちへ向けた指南書にもなるだろう。

特筆すべきは、プロゲーマー、監督、コーチのようなeスポーツの最前線で活躍する職業から、キャスター、リーグ運営、オブザーバー、ストリーマー、法律家、アカデミー講師といった裏方や関連産業全般の専門職に至るまで、計21の職業が詳しく紹介されている点だ。

2022年を目指すのもアリなのかもしれない…

それだけではない。

現役で活躍する韓国人プロプレイヤー「Kiin」ことキム・ギイン(現LoL Afreeca Freecsのプロ選手)、「カートの皇帝」ムン・ホジュン(現ハンファ生命eスポーツチーム監督)、eスポーツキャスターチョン・ヨンジュン、LCK(League of Legends Champions Korea)解説委員のイ・ヒョヌなど、韓国eスポーツ界で活躍している各分野のエキスパートたちのリアルな経験談とアドバイスが盛り込まれているという。

カルチャーコンテンツの1つとして確固たる地位を確立したeスポーツは、2022年に中国・杭州で開催される第19回アジア競技大会において、正式なメダル競技として採用されるなど、従来の主要スポーツに匹敵する市場へと成長する可能性を見せている。

この本はeスポーツの分野で未来を開拓しようとする就職希望者はもちろん、、まだeスポーツに馴染みの薄い親世代にとっての入門になるものと期待されているようだ。

もしも、お子さんが「お父さん、僕、決めた! eスポーツ選手になる!」と言い始めた親御さんたちは、前述した磯野波Hのようにすぐに切り捨てるのではなく、どうにかこの本を手に入れて一度目を通してみてからでも遅くないかもしれない。

(文=S-KOREA編集部)