今夏にインテルの指揮官を退任したアントニオ・コンテが、トッテナムの新監督に就任した。これを受けてイタリアの各メディアは、早速「コンテのリクエスト」と称してトッテナムの補強候補選手を取り上げている。

 最大のターゲットは、フィオレンティーナのFWドゥシャン・ヴラホビッチだ。すでにフィオレンティーナは契約延長交渉が合意に達しなかったと公式発表しており、現状は「いつ」「いくら」でどのクラブに売却するのかが注目されている。かねてからトッテナムはこのセルビア代表FWに関心を示しており、『Gazzetta dello Sport』紙は、1月の移籍マーケットでスパーズ行きの可能性があると報じている。

 さらに同紙は、ミランとの契約が22年6月で切れるMFフランク・ケシエのほか、コンテの古巣であるインテルから、CBステファン・デフライを引き抜く可能性も示唆。後者とインテルの契約は23年6月までで、トッテナムは冬に獲得できないなら、来夏に再チャレンジするという。また、ラツィオの右SB/WBのマヌエル・ラッザリも獲得候補に挙げている。
 
 また、イタリアの一部メディアは、インテルの経営状況次第では、10月28日に契約を2026年まで延長したばかりのFWラウタロ・マルティネス、契約延長交渉を進めているMFニコロ・バレッラとMFマルセロ・ブロゾビッチ、DFミラン・シュクリニアルらも売却候補になるかもしれないと報道。トッテナムがいずれかを狙うのではないかとも伝えている。

 というのもインテルのオーナー『蘇寧グループ』は深刻な財政難を抱えており、その影響で今夏の移籍マーケットではFWロメル・ルカクを1億1500万ユーロ(約144億円)でチェルシーに、DFアシュラフ・ハキミを6000万ユーロ(約75億円)でパリSGに売却。コンテ監督と袂を分かったのも、緊縮財政が原因だった。

 トッテナムのマネージングディレクターを務めるのはファビオ・パラティチ。2010〜21年にかけてユベントスの強化部門を担当し、カルロス・テベスやクリスチアーノ・ロナウド、パウロ・ディバラなど、ビッグディールを成功させてきた人物だ。11〜14シーズンにユベントスで共闘し、スクデット3連覇を成し遂げたコンテとともに、イタリアのクラブから選手を引き抜くのか注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部