[J1第34節]名古屋2-0柏/11月3日/豊田スタジアム

【チーム採点・寸評】
名古屋 6.5
チームの誰もが感じていた大苦戦のゲームを、スローインとコーナーキックからの決定機を仕留めて2-0にまとめあげた。勝負強さの光る戦いに、地力の高まりを感じる。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 ランゲラック 6
前半立ち上がりの危険な時間帯を乗り切ると、守備陣の奮闘であまり出番は増えなかった。得意ではないポゼッションの部分でも今日は行動範囲が広く、チームを助ける気持ちが垣間見えた。

DF
6 宮原和也 6.5
MOM候補のひとり。サイドバックとしての中央へのカバーリング意識の高さは3バックになってより強く発揮され、前後半ともに危ない瞬間にことごとく蓋をして回った。

DF
MAN OF THE MATCH
4 中谷進之介 6.5
体力的な消耗をチーム全体が感じるなか、周囲の選手をうまくコントロールし、最後は自分が身体を張ることで守備を締めた。苦しい展開のなかでの追加点はことに大きく、古巣相手の派手なセレブレーションもご愛嬌か。
 
DF
14 木本恭生 6(58分OUT)
2枚構成のボランチから前半早々にアンカーへ。相手の縦パスに対する警戒を強めつつ、下がるだけでない守備でディフェンス陣を支えた。

DF
20 キム・ミンテ 6
ポゼッションの部分で果敢にすぎるところもあるが、堂々として攻守に良いアクセントになっているところも見逃せない。中谷の得点シーンでは、巧みに相手マーカーの動きを止めてアシストも。

DF
23 吉田 豊 6.5
グイグイと侵出してくる相手のサイドアタックに対し、常に前向きのベクトルで対応。後半になっても必要とあれば全力疾走でオーバーラップを繰り返し、疲弊するチームを鼓舞した。

MF
15 稲垣 祥 6.5
今日は得点機に絡むことは少なかったが、攻守両面において人数が必要な局面に次々と顔を出して回った。吉田とともに疲れ知らずの運動量で、苦しい展開に抗い続けた。
 
FW
10 ガブリエル・シャビエル 6(HT OUT)
立ち上がりから支配される展開のなか、18分でインサイドハーフにコンバート。最終ラインからボールを引き取り、マテウスとの連係でゲームを落ち着かせた。

FW
16 マテウス 6.5(84分OUT)
疲れたチームを助けるように、個人でのボールキープが目立ったところも。後半の布陣変更ではやや戸惑う部分もあったが、コーナーキックからアシストでそれも帳消し。守備での貢献度が高い試合でもあった。

FW
25 前田直輝 6(HT OUT)
いつも通りに縦横無尽の動きで攻撃に流れを作ったが、疲労も色濃く前半限りで交代。サイドで起点は作れていたが、爆発力をうまく出せなかったか。

FW
40 シュヴィルツォク 6.5(84分OUT)
分厚い身体を当てての独特の競り合いでポストプレーもまずまずの出来。先制点の場面でもその強さが発揮され、シュートは言うことなしの見事なものだった。
【動画】シュヴィルツォクの冷静なフィニッシュをチェック!
途中出場
MF
5 長澤和輝 6(HT IN)
前半の押し込まれた展開を打開すべく、中盤の補強人員として投入。コンディション不良の影響はまだ感じられたが、プレーの連続性はさすが。

DF
17 森下龍矢 6(HT IN)
攻撃時には4-3-3のウイングでも、守りに入ればサイドバックのように下がってプレー。布陣変更のなかでは逆サイドのウイングバックもこなし、常に前向きの選択肢を持って戦った。

FW
8 柿谷曜一朗 6(58分IN)
疲れの見える木本に代わって入り、前線からサイドハーフに渡り歩いてプレーした。守備での貢献度が高く、終盤にはチャンスもあったが勝利を優先するプレーを選ぶ冷静さ。

FW
11 相馬勇紀 ―(84分IN)
試合をクローズしていくなかで、サイドの補強としてピッチに入った。時間も短く見せ場はそれほどなかったが、試合の流れに乗って無難に出場時間を走り抜けた。

FW
44 金崎夢生 ―(84分IN)
ベテランらしく時間帯を考慮したプレーで2-0で勝っている試合をそのまま締めた。ターンからのシュートで観客を沸かせることもあったが、まだまだ本領は発揮されてはいない。

監督
マッシモ・フィッカデンティ 6.5
連戦の疲労もピークに達しようというなか、戦力のやりくりと戦況への対応を両立させ、きっちり2-0で終わらせるマネジメントを披露した。
 
[J1第34節]名古屋2-0柏/11月3日/豊田スタジアム

【チーム採点・寸評】
柏 5.5
疲労困憊の名古屋を相手に試合を支配したが、「ディテールの差」(ネルシーニョ監督)で失点を重ね、守りきられた。手応えは悪くないが完敗の感覚もあり、それだけに悔しい結果でもあるか。

【柏|採点・寸評】
GK
17  キム・スンギュ 6
失点の場面での対応はGKにとっては難しいところ。その前の決定機セーブは見事で、周囲へのコーチングを含め落ち着いていた。後半も安定。

DF
25  大南拓磨 6
攻守両面においてアグレッシブで、攻撃面ではウイングのようにプレーした。相手のカウンターに対して抜群のスピードで対応し、そのまま攻め上がるタフネスは驚異的。

DF
3 高橋祐治 6
大きく動く古賀を三原とともにサポートするようにして最終ラインをコントロール。縦パスだけでなくフィードでも相手の最終ラインと駆け引きしたが、結果が伴わなかった。
 
DF
4  古賀太陽 5.5
序盤はやや積極性に欠ける選択肢が多かったが、徐々に前への意識が高まり、躍動感が出た。失点の場面はシュヴィルツォクのパワーに圧され、悔しいプレーに。気迫は見せた。

DF
20 三丸 拡 6
大南とともに高い位置でサイド攻撃を担い、絞ったサイドハーフとの連係でクロスを狙った。戻りの速さも十分で、ウイングバックのようなバイタリティを見せた。

MF
11 マテウス・サヴィオ 5.5(75分OUT)
大南の攻め上がりを促す絞ったポジショニングは効果的だったが、前半はやや動きは鈍かった。後半は持ち直したが、決定的な仕事は生み出せず。

MF
27 三原雅俊 6
低めのポジショニングでビルドアップの起点となり、ドッジやサイドの選手たちの攻め上がりを促した。後半は相手のシステム変更に対応しつつ、前目の位置取りで果敢にプレー。
 
MF
22 ドッジ 6
試合開始早々に右手親指を負傷し、しかめ面。前目のボランチとしてよくボールに絡み、縦パスを狙う意識も高かった。試合の支配力を高めるうえで、縦横無尽の活動量を見せた。

MF
33 仲間隼人 5.5
右のサヴィオと同様にサイドバックの攻め上がりを意図したポジショニングでプレーしたが、攻守ともにやや雑さが目立った。終盤はゴール前でのプレーを増やし、フリックなどでチャンスメイク。

FW
9 クリスティアーノ 5.5 (75分OUT)
動きの遅さが目に付いた。パワーはあり、周囲を見る力もあるが、ここぞという場面で馬力が上がっていかない。後半は意地も見せたが、残り15分を仲間に託し、交代。

FW
19 武藤雄樹 6(63分OUT)
最前線のクリスティアーノを補佐するような動きで攻撃の仕掛けを担ったが、スペースのなさに苦労した感も。もう少し前向きのプレーを増やしたかった。
 
途中出場
FW
35 細谷真大 5.5(63分IN)
押し込んでいく流れのなかで投入され、縦パスをよく引き出したが、相手の分厚い守備には難儀した。ブロックもあってシュートはゼロとなり、追う展開で入ったFWとしては物足りなさ。

MF
28 戸嶋祥郎 5.5(75分IN)
サヴィオに変わって入り、よりゴール前でのプレーを協調しつつ得点機会をうかがった。惜しいフリックやワンツーなどあったが、あと一歩届かず。

FW
39 神谷優太 5.5(75分IN)
セットプレーのキッカーはじめチャンスメイクを担って敵陣を走り回ったが、名古屋の5バックの前にスペースが限られ、動きも封じられた。

監督
ネルシーニョ 5.5
戦術的な準備の成功と相手に「気迫で圧された」と言わしめるメンタル面でのマネジメントは見事でしかなかったが、2つの“セットプレー”に泣かされた。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)