[カタール・ワールドカップ・アジア最終予選]日本 1-0 ベトナム/11月11日/ミーディン国立競技場

 何点差をつけようと、勝てば結果オーライ。日本はベトナムに1-0で勝利。大事な勝点3を手に入れた。それがすべてだ。

 計10試合ある最終予選。日本はここまでの5試合を終えて、3勝2敗の勝点9でグループ3位。首位のサウジは勝点13、2位のオーストラリアは勝点10。自力での本大会行きは十分に可能で、なんの問題もない。

 最終予選のノルマは、当然ながら、ワールドカップの出場権獲得だ。優先すべきは結果。どれだけ内容が良くても、負けていては話にならない。2-1で競り勝った前節のオーストラリア戦に続き、ベトナム戦の勝利で、今予選初の連勝を達成。出足は躓いたかもしれないけど、着実に盛り返して、予選を折り返すことができた。

 目標達成への過程としてはOK。でも……先のことを考えると、今のままではどうなのか、という思いもある。

 ベトナムには勝ったけど、決定的なチャンスはそれほど多くなかった。簡単に言えば、迫力がないし、物足りない。グループで最下位に沈むチームを相手に、以前のような圧倒的な強さを示せない。アジア全体のレベルが上がっているのは分かる。だとしたら、日本の成長スピードは鈍化しているのではないかと不安が募る。
 
 ピッチに立つ誰々に問題がある、ということならば、解決は簡単。その選手を外せばいいだけ。でも、そうじゃない。みんなそれぞれ懸命にプレーしているし、日の丸を背負って戦う資格も実力もあると思うけど、点と点が繋がっていないというか……。

 ひとつは、慎重になりすぎている気がする。大胆さがないし、思い切りの良さもあまり感じられない。パスを受けて、さあどうしようか、と。迷いがあるのだろうか。

 森保ジャパン発足当初は、相手ゴール前で、もっとダイレクトやツータッチでテンポ良くパスを回して崩したり、サイドを効果的に使って得点へのアクションを起こせていたはず。そうした躍動感が伝わってくるシーンが少なくなってきている。
 
 現状では、ベトナム戦で決勝点を挙げた右サイドの伊東にしか可能性が感じられないのが正直なところ。彼がいないと、かなりマズい状態になる。

 一方、左サイドの南野が、パッとしない。サイドバックとの連係を含め、左サイドの攻撃は連動性が乏しく、そうした不具合の中で、実力に疑いはない南野自身が埋没してしまっているように見える。

 また、チームとして中央からドリブルで切り崩していくようなアタックを増やしたいけど、それをハイレベルにできるタイプの選手が見当たらない。インサイドハーフの人選を再考するのは一案だとして、でも田中と守田は安定しているから、悩ましいところだ。
 
 森保監督も、採用するシステムを含め、いろいろと悩んでいるような気がする。シビアな戦いを続けながら、選手起用やその組み合せなど、最適解を見つけ出すのは困難な作業のはず。個人的には、クラブで調子を上げている三笘を見てみたいけど、あるいは久保が戻ってくれば、ポジティブな変化があるのだろうか。

 次節は、初戦で負けているオマーンが相手。借りを返すのはもちろん、欲を言えば、内容的にも好材料がひとつでも多く見つけられるような戦いを期待したい。

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