今年9月に始まったカタール・ワールドカップのアジア最終予選。日本代表はここまで6試合を消化し、4勝2敗の勝点12でグループ2位という成績だ。オマーンとの初戦で敗れるなど難しいスタートを切ったが、4節・豪州戦から3連勝と盛り返した森保ジャパンで、際立つパフォーマンスを見せたのは誰か。9・10・11月シリーズでの戦いを踏まえ、スポーツニッポン新聞社の飯間健記者に「MVP」と「MIP」をセレクトしてもらった。

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【MVP】吉田麻也(DF)
 元日本代表監督の岡田武史氏が「そこまで背負わなくても……」と気遣ったように、主将は重すぎるほどの責任を背負った。10月8日、敵地でサウジアラビアに敗れた後には「ふがいない結果になればスパッと辞める」とアジア予選敗退の場合には代表引退を宣言。同戦では差別的ジェスチャーも受け、日本人を代表して鬼の形相でスタンドに詰め寄った。

 常に矢面に立ったのは麻也だった。だがピッチ外だけではなく、ピッチ内でも存在感はピカイチだった。すでに2敗を喫しているのは大誤算だったが、6試合で3失点。アジア最終予選の対戦国数の違いはあるが、6試合を消化した時点での失点数はブラジルW杯同予選時と同じ最少失点記録だ。また10月12日のオーストラリア戦では決勝オウンゴールを誘発するロングフィードを浅野拓磨に通した。

 攻撃陣は得点を量産できず。浮き足だって自滅しても不思議ではなかった今回のアジア最終予選。ピッチ内外でドシッと構える主将がいなければ、ここまで盛り返せただろうか。

【MIP】伊東純也(MF)
 6試合で5得点の低調な攻撃陣にあって、11月11日・ベトナム戦と同16日・オマーン戦で2戦連続決勝弾。元々、爆発的なスピードには定評があり、チャンスメーカーとして森保ジャパンでの序列を上げてきたが、2連勝だけが求められていた11月シリーズではゴールへの嗅覚が光る活躍を見せた。

 また9月7日の中国戦では大迫勇也の決勝弾をアシスト。オマーン戦ではスペースを消されてスピードを生かした突破シーンは少なかったが、逆の見方をすればそれだけ“警戒すべき選手”としてマークされだした証拠とも言えよう。守備ではスイッチ役、カウンターでは起点役。21年の攻撃陣を牽引したのは伊東だ。

取材・文●飯間健(スポーツニッポン新聞社)

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