[J1第37節]川4-1G大阪/11月27日/等々力
 
【チーム採点・寸評】
川崎 6.5
 7分、9分と早々に2点を奪い、試合の主導権を完全に握るかと思われたが、17分に宇佐美にドリブル突破からゴールを奪われ、難しい流れに。相手のロングボールを主体にした攻撃に対し、コンパクトさが欠ける部分があり、セカンドボールをもう少し拾いたかったところ。それでも「今日は割り切ったプレーもできた」と車屋が振り返ったように、時にはシンプルに試合を進めながら、終盤の2ゴールで突き放して勝利。最終節(横浜とのアウェー戦)を残すが、今季はアウェーで2敗のみと、ホームでは負けなしを達成。素晴らしい成績とともに、すでに決めていた優勝を改めてサポーターと喜び合った。
 
【川崎|採点・寸評】
 GK
1 チョン・ソンリョン 6
宇佐美にドリブル突破され、迎えた1対1は止められず。それでもセットプレーでのハイボールの処理は安定しており、後半も相手のシュートを阻んだ。
 
MAN OF THE MATCH
DF
13 山根視来 7
タイミングの良いオーバーラップからダイレクトクロスで2アシストをマーク。L・ダミアンの2ゴールをお膳立てし、中、外の柔軟な動きで攻撃にリズムも加えた。本人はビルドアップに課題を残したと、試合後に振り返ったが、インパクト十分なプレーだった。L・ダミアンと迷うも、このゲームでは彼をMOMに推したい。
 
5 谷口彰悟 5.5
宇佐美にゴールを奪われたシーンでは相手の切り返しのテクニックに突破を許してしまった。あのシーンを加味すると「5.5」か。相手のパワープレーに苦戦する場面もあったが、その後はしっかり対応した。                                                       
7 車屋紳太郎 6
谷口と同じく失点場面ではパトリックにポストプレーを許し、宇佐美のゴールにつなげられてしまった。一方で、得意のフィードでパスを散らし、カウンターも食い止める。試合終了間際にはCKからゴール。本人によればリーグ戦では等々力での初ゴールだという。
 
2 登里享平 6
前方のマルシーニョをフォローしつつ、ボールの出し手と受け手になる。いつものようにバランスを取りつつ、3点目にも絡んだ。
MF
22 橘田健人 6(83分OUT)
毎度のことながら攻守に幅広く動き回り、潤滑油として機能。改めて重要戦力であることを示しただけに、今後求められるのは、チームの流れが悪くなった時に引き戻すプレーだろう。失点場面のパスカットは彼に責任を求めるのは酷か。
 
8 脇坂泰斗 6(78分 OUT)
後半開始早々にマルシーニョに通したスルーパスなど“らしい”プレーを披露。守備でも頑張った。だからこそ目に見える結果を残したかったか。

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MF
47 旗手怜央 6.5(78分OUT)
9分には左のマルシーニョからの折り返しを頭で押し込み、チームに追加点をもたらす。貪欲な想いがこの試合でも表われていた。
 
FW
41 家長昭博 6(78分OUT)
非常に評価が難しいところ。2点目につながるクロスなどさすがの技巧も、失点場面では苦しいパスとなってしまった。もっともピッチ全体に顔を出したからこそ、彼にボールが集まったわけで……。「5.5」とも考えたが……。いつもよりボールフィーリングにはズレがあったか。
 
23 マルシーニョ 6.5(62分OUT)
先制点のシーンでは山根に良いパスを通し、2分後には家長のクロスを折り返して旗手のゴールをアシスト。勝利に貢献しつつ、後半開始早々に脇坂のスルーパスからGKと1対1になった場面は決めたかった。
 
9 レアンドロ・ダミアン 7
山根に感謝の言葉を送ったように、彼からの2本のクロスで2ゴール。やはりポジショニングは巧みで、決め切る力はさすが。22ゴールで得点ランキング首位の前田に並び、最終節に直接対決で決着を。MOMに選ぶべき活躍も、山根と迷い……。
 
交代出場
MF
10 大島僚太 6(62分 IN)
ボールに触りながら、相手の守備のギャップを探した。試合終盤に小林に通したフィードなど、彼にしかできないプレーも。
 
FW
19 遠野大弥 6.5(78分 IN)
右サイドへ展開するパスでチーム3点目に絡み、CKのキッカーとして車屋のゴールもアシスト。本来は採点がつかない出場時間も、アピールしただけに点数を。
 
FW
11 小林 悠 ―(78分 IN)
山根のクロスからL・ダミアンが決めた85分のゴールは、この男のタメがあったからこそ。惜しいシュートは枠に入れたかっただろう。
 
FW
24 宮城 天 ―(78分IN)
時間が限られ、ボールは多くは回ってこず。それでも守備に走るなど試合終盤のチームを助ける。
 
MF
28 山村和也 ―(83分 IN)
クローザーとして登場。相手の反撃をいなし、追加点を与えずに試合を締める役割を遂行した。
 
監督
鬼木 達 6.5
リーグ連覇後、鳥栖に敗れたとはいえ、選手のモチベーションを改めて高めて連勝につなげたマネジメント術はさすが。この指揮官の勝利の欲求がチームに浸透している。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
G大阪 5
試合の入りで躓き、早々に2失点。宇佐美のドリブル突破から1点を返した後はロングボールを活用しながらチャンスも作ったが、試合終盤に再び、川崎の攻撃を止めきれずに計4失点。ディテールを含めて見直すべき部分が多々ある。もっともシーズン終盤で目標が立てにくい試合だけに致し方ないのか。残念ではあるが……。

【G大阪|採点・寸評】 
GK
1 東口順昭 5.5
後半立ち上がりにマルシーニョとの1対1を止めるなど、反応は悪くなかった。失点シーンもどれもGKの責任ではないだろう。もっとも4点を失っているだけに悔いが残るはず。

DF
3 昌子 源 5
失点した場面ではいつもの激しいマークが鳴りを潜めた印象。それ以外では周囲に声をかけながら守ったが……。守備リーダーとしてチームを引き締めるプレーをより見たかった。

4 藤春廣輝 5
対応は難しかったが、マッチアップした山根にクロスを上げられて2失点。攻撃にもさらに絡みたかった。
 
13 菅沼駿哉 5
L・ダミアンへの激しいディフェンスを見せたが、ゴール前ではマークがルーズに。CBを組んだ昌子とともに、川崎の攻撃を跳ね返しきれず。

26 柳澤 亘 5(79分OUT)
2失点目のシーンではマークの受け渡しが上手くいかず、逆サイドからのボールをマルシーニョに折り返されてしまった。その後は攻撃に出たが、ゴールには絡めず。

MF
8 小野瀬康介 5.5(79分OUT)
攻撃では粘り強くボールをキープし、味方へつなげた。ただ、守備面では2失点目の場面のように相手への対応が後手になることが。
 
14 福田湧矢 5.5(66分OUT)
守備を意識しつつ、後半には宇佐美へクロスを送るなど攻撃にも絡む。プレークオリティはもう一段階上げたいところか。
 
MF
15 井手口陽介 6
持ち前の運動量で攻守に顔を出す。特に前半は危険なエリアをカバーし、セカンドボールを予測して前に出て、味方とのワンツーでシュートを放つなど光る出来。ただ試合終盤にかけて少し動きが落ちたか。

17 奥野耕平 5.5(89分OUT)
パスカットから宇佐美のゴールにつなげた。守備で動いたが、攻撃にもリズムをもたらしたかったところか。

FW
18 パトリック 5.5
ワンツーで宇佐美のゴールを演出し、持ち前のパワーを生かしたドリブルで後半にシュートも放った。ただ助っ人FWとしてより危険な存在でいたかった。試合後には古巣のサポーターへ挨拶。

39 宇佐美貴史 6.5(89分OUT)
パトリックとのワンツーからリーグ最少失点の川崎の守備陣を切り裂いたドリブルからのフィニッシュは素晴らしい。クロスバーに当てたヘッドを決めていれば、一層良しだった。採点が高いとお叱りを受けるかもしれないが、あのゴールはインパクト抜群だった。


 
交代出場
FW
11 小野裕二 5.5(66分IN)
1-2と、1点ビハインドの状況でピッチへ。ボールに絡んだが、期待された攻撃のカンフル剤にはなり切れず。

DF
5 三浦弦太 ―(79分IN)
柳澤に代わって右SBとして登場。守備に穴を空けずに、1点を追いかけたかったが、チームはその後に2失点した。

FW
28 ウェリントン・シウバ ―(79分IN)
攻撃のジョーカーとしての働きを期待されたはずだが、その後に川崎にリードを広げられるなど良いシチュエーションを迎えられず。シュートは放てなかった。

MF
29 山本悠樹 ―(89分 IN)
後半アディショナルタイムに入る前に送り出される。ただ、試合終了間際のCKでは前に入られた車屋にヘッドを決められた。

MF
41 中村仁郎 ―(89分IN)
昨季、高校2年生でJ1デビューを果たし、来季のトップ昇格が内定している俊英は貴重な経験を積む。今後に生かしたい。

監督
松波正信 5
ロングボールを使い、川崎の陣形を間延びさせる狙いは見て取れた。ただ、守備面を締めきれず、4失点での敗戦となった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)