たった半年だったが、得たものは小さくなかったようだ。

 横浜FCに所属する元日本代表MFの中村俊輔が、浦和レッズのレジェンドである鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルで、苦悩したエスパニョール時代を振り返った。

 レッジーナとセルティックで計7シーズンに渡って活躍した中村が、ラ・リーガのエスパニョールに移籍したのは2009年の夏。「イタリアに行く時からやってみたかった」というスペインでのプレーだったが、当時のマウリシオ・ポチェティーノ監督(現パリ・サンジェルマン)の信頼を掴めず、なかなか出場機会を与えられなかった。

「スペイン・リーグが一番難しい」「レベルが高かった」と回顧した中村は、「日本人にはオススメできない」と言いながらも、ラ・リーガでプレーした後輩を称えている。

「乾(貴士)君(現セレッソ大阪)は凄いと思う。自分の地位、同じクラブ(エイバル)で左サイドのポジションを確立して、ずっと(レギュラーを)獲り続けたというのは、プレーもそうだけど、みんなから一目置かれる人間としての器も大きかったんだと思う」

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 現在、唯一ラ・リーガ1部のマジョルカでプレーする20歳についても、「久保君は本当に凄い」と称賛。「2部で(柴崎)岳や岡ちゃん(岡崎慎司)がやっているけど、それも凄いと思う」と続け、その理由を説明している。

「(リーガは)難しい。アジリティ、戦術理解度、フィジカル能力が高い。ずる賢いし、ハードワークしなければならない。全部が備わっている」

 鈴木氏が「俊さんが難しいなら、相当難しいんだろうな」と話すと、「難しいと思う。日本人に行ってほしいけどね」と語り、リーグでプレーすることの価値を改めて強調した。

「サッカー人生において、いろいろな幸せがあると思うけど、サブや2部リーグであっても、充実して良いものを得られると思う。俺は半年しかいられなかったけど、一番濃かった。得るものはあった」

「そこでやっていたら上手くなります?」という問いには、「上手くなるし、自信もなくなるよ」と回答。「もちろん、乾君みたいにうまくこともあるし、久保君みたいに若くして行って、揉まれてという成功もあるけど、試合に出られなくても、2部であったとしても成功だと思う。そう思える国だし、得るものはめちゃくちゃあった」と締めくくっている。

 結局、中村はエスパニョールでの半年間で13試合に出場して、無得点という結果に終わった。そして、シーズン終了後に南アフリカ・ワールドカップが控えていることもあり、出場時間を求めて、10年2月に古巣の横浜F・マリノスに復帰。スペインが欧州での最後の地となったのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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