今年も残すところあと2日となった。本稿では、2021年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、東京五輪のグループリーグ最終節、フランス戦をプレイバック!対戦国のメディアはU-24日本代表をどう評価したのか――。 

記事初掲載:2021年7月28日

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 勝たなければならないフランスを見事に返り討ちだ。

 7月28日に横浜国際総合競技場で行なわれた東京五輪・グループA最終節、日本vsフランスの一戦。勝つか引き分けで1位突破が決まる日本は、立ち上がりから高いインテンシティーで対峙してきたフランスの勢いを徐々に削ぐと、27分に上田綺世のシュートのこぼれ球を久保建英が流し込んで先制に成功。さらに34分にもカウンターから酒井宏樹が追加点を奪い、俄然優位に試合を進める。

 後半は久保、酒井を交代させてフレッシュな選手を投入し、焦燥に駆られるフランスを巧みにいなして、70分に途中出場の三好康児が鮮やかにダメ押し弾をねじ込み、アディショナルタイムには前田大然がゴールを奪った。4−0でタイムアップを迎えて3連勝を飾り、悠々とグループリーグ突破を確定。7月31日の準々決勝ではニュージーランドと対峙する。

 もうひとつのゲームで2位メキシコが南アフリカに勝利したため、痛恨の黒星を喫したフランスはグループリーグ敗退が決定。フランス最大の全国スポーツ紙『L’Equipe』はこの大一番を速報でレポートし、次のような戦評を伝えている。

「若き日本に圧倒された。彼らは終始、落ち着いていただろう。個々の位置取りが的確で、フランスにボールを支配されてもしっかりセカンドボールを回収し、攻めに転じる動きは実に俊敏。どこか力任せな攻撃のフランスとデュエルで堂々と渡り合った。

 かたやフランスのプレスは緩慢。クボに奪われた先制点のシーンではマークを付き切る集中力に欠け、混乱に拍車がかかる。続けてクボのパスからウエダに決定的なシュートを許し、ふたたびこぼれ球をサカイに決められてしまった。日本にいいようにやられた前半だったと言える。
 
 逆転突破には4点が必要になったフランスは、気合いを入れてロッカールームを飛び出し、後半頭にはジニャクのシュートで日本ゴールを襲った。だが、そのペースも緩やかに低下する。ヨシダ(吉田麻也)、トミヤス(冨安健洋)が築く日本の守備網は揺らがなかった。どうすれば彼らを攻略できるのか。日本は鋭いカウンターを繰り出し、ハタテ(旗手怜央)が厄介な存在。フランスにとってゲームはますます難しくなった。

 いとも簡単に3点目を奪われ、フランスの可能性は完全に消滅した。おまけに見苦しいファウルでムアニが退場になってしまい……。チャンスも枠内シュートも少なかったフランス。文字通りの完敗に終わった」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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