カリアリに所属するブラジル人FWジョアン・ペドロが、イタリア代表としてプレーできるようになった。1月5日にFIFAが正式に承認した。

 J・ペドロはブラジルU−17代表として、ネイマール(パリSG)、フィリッペ・コウチーニョ(バルセロナ)、カゼミーロ(R・マドリー)、アリソン・ベッカー(リバプール)らとともに、2009年のU−17ワールドカップに出場(グループステージで日本と対戦し、3−2でブラジルが勝利)した経歴を持つ。

 その後、2010年に母国のアトレチコ・ミネイロからイタリアのパレルモに移籍すると、2011年にイタリア人女性と結婚。カリアリでプレーしていた2017年にイタリア市民権を取得した。

 2014年に加入し、現在も所属するカリアリでは、セリエA232試合に出場して80ゴール。本職はセカンドトップながらCFとしてもプレーでき、毎シーズンのようにコンスタントにゴールを奪っているFWだ。

 J・ペドロのイタリア代表入りが話題になり始めたのが、2021年の11月だった。アッズーリがW杯予選の終盤にスイス(1−1)と北アイルランド(0−0)に引き分け。得点力不足が叫ばれるなか、このブラジル人FWにスポットライトが当たったのだ。

 J・ペドロにはブラジルU−17代表の招集歴があったが、FIGC(イタリア・サッカー連盟)はFIFAに招集が可能か確認を取り、そして1月5日に正式に代表招集が認められている。
 
 アッズーリは4−3−3が基本。ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)、フェデリコ・キエーザ(ユベントス)、ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)、ニコロ・ザニオーロ(ローマ)らが顔を揃えるウイングに比べ、CFはチーロ・インモービレ(ラツィオ)、アンドレア・ベロッティ(トリノ)、ジャンルカ・スカマッカ、ジャコモ・ラスパドーリ(いずれもサッスオーロ)と頭数こそいるものの、絶対的な存在がいないのが現状だ。

 優勝した昨夏のEURO2020ではインモービレがCFのレギュラーだったが、申し分のない活躍だったとは言い難く、W杯予選終盤のスイス戦と北アイルランド戦を故障欠場。スイス戦ではベロッティが、北アイルランド戦はインシーニェがCFとして先発したが、勝利を手にすることはできなかった。

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 ロベルト・マンチーニ監督はJ・ペドロをイタリア代表に招集する可能性を示唆しており、ジョルジーニョ(チェルシー)やエメルソン・パルミエーリ(リヨン)、ラファエウ・トロイ(アタランタ)に続き、ブラジル出身選手がイタリア代表に名を連ねる可能性が高まっている。

 アッズーリはW杯予選グループCでスイスに次ぐ2位に終わり、本大会に出場するためには予選プレーオフを勝ち抜かなければならない。トーナメント方式のプレーオフではパスCに組み込まれ、3月24日に行なわれる北マケドニア戦に勝利し、ポルトガルとトルコの勝者とアウェーで戦って勝ち抜く必要がある。W杯への道のりは非常に険しい。

 そんな状況のアッズーリにとって、J・ペドロのイタリア代表入りは、前線の選択肢を増やせる“補強”とも言えるだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部