セルティックは5月11日、スコットランド・リーグ第37節でダンディー・ユナイテッドと1-1で引き分け、52度目の優勝を果たした。今季就任したアンジェ・ポステコグルー監督は、リーグカップとの2冠を達成。1年目で宿敵レンジャーズから王座を奪還する快挙を遂げた。

 昨シーズン、セルティックはレンジャーズに25ポイントと大差をつけられ、10連覇の偉業を阻まれた。ニール・レノン元監督がシーズン途中で退任し、開幕前に目指したエディー・ハウの招聘は実現せず。日本で指揮を執っていたポステコグルーを指揮官に据えた。

 横浜F・マリノスをJリーグ優勝に導いていたものの、スコットランドでは無名だったオーストラリア人監督の船出は、決して順調ではなかった。チャンピオンズ・リーグ予選で敗退し、ハーツとのリーグ開幕戦でも黒星発進。周囲からの批判と重圧は厳しくなっていった。

 英紙『Daily Mail』は「ポステコグルーが慌てて集めたメンバーで初日にハーツに敗れた試合は、別のシーズンかのようだ」と振り返る。

「キョウゴ・フルハシはベンチから出場して印象に残らないデビューだった。長く厳しいシーズンになることが確実視されていた」

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 だが、その古橋のブレイクもあり、ポステコグルー率いるセルティックを巡る状況は好転。古橋の長期離脱というアクシデントにも見舞われたが、その古橋の活躍も後押しとなって冬に獲得した前田大然と旗手怜央らの活躍もあり、2月の直接対決でレンジャーズを下して首位に浮上した。

『Daily Mail』は「冬にも彼らは補強をヒットさせた」と、1月のチーム強化にも賛辞を寄せている。

「ケガでイデグチ(井手口陽介)のインパクトは限定されたが、マエダのスピードと生産性は最初から目を引いた。ハタテは最近疲れているが、ゴールへの目とビジョンでファンから好かれた」

 そして、ポステコグルーは短期間での復権という快挙を成し遂げた。いまや、スコットランドでオーストラリア人指揮官を評価しない者はいないだろう。同紙は「スタジアムで自分の名前が叫ばれるなか、ポステコグルーは喜びの光景にふけっていた」と締めくくっている。

「6月にあまり知られていないなかでやって来た彼は、自らの就任が疑問視されていた日々を少し思い出したのだろう。これから彼がどうなろうとも、その過ちを繰り返す者はいないはずだ」

 ポステコグルーと日本人選手らを擁するセルティックは、来シーズンにさらに飛躍することができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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