全国高校総体(インターハイ)のサッカー埼玉県予選は6月4日、46校が参加して開幕する。

 プリンスリーグ関東の昌平と西武台が、埼玉のトーナメント戦に参陣するのは今季初。2019年から埼玉の出場枠が1校に減ったことで、6月19日の決勝まで激しい代表権争いが展開されそうだ。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今大会も原則無観客で開催される。

 現在プリンスリーグ関東で暫定首位に立ち、優勝候補筆頭格の昌平が、対戦相手の厳しいマークを切り崩して3大会ぶりの頂点に立つかが、見どころのひとつだろう。来季のFC東京加入が内定している荒井悠汰(3年)が同リーグで4得点、長準喜(2年)が3点を挙げるなど、MF陣も高い得点力を誇り、巧みなドリブルとパスを融合させた攻撃は超高校級の水準にある。U-17日本高校選抜・津久井佳祐(3年)とU−17日本代表・石川穂高(2年)の両CBがまとめる守備は堅固だ。

 西武台はプリンスリーグ関東で最下位ながら、2大会ぶりの優勝の可能性を秘める有力チームだ。ゲームを組み立て得点にも絡むMF和田力也(3年)が成長し、長谷川智紀と河合陸玖(ともに3年)の長身CBは高さと強さを兼ね備える。

 連覇を狙う正智深谷は、5大会ぶりに関東大会予選で優勝。スター選手こそ不在だが、どの選手も忠実な守備をこなしてリズムを掴むのが持ち味だ。大石桔平(2年)、初雁龍(3年)の両MFが攻守の軸として働く。関東大会予選準優勝の武南は、昨季の主力が多数健在。MF松原史季(2年)の展開力は秀逸で、中列後方から攻撃に加わる山田詞太(3年)とともに司令塔役を担う。8大会ぶり最多16度目のタイトルを目ざす。

 武蔵越生は関東大会予選4強、県S1リーグでも首位と好調だ。GK関根拓郎(3年)を中心とした堅陣と粘り強さが特長で、昨年の全国高校選手権予選3回戦では昌平に競り勝った。同リーグ暫定2位の浦和南は、同選手権予選で準優勝した昨年のメンバーがごっそり抜けた。それでも経験者のFW立沢太郎(3年)を軸に仕掛ける縦に速い攻撃は破壊力がある。

 同リーグ暫定5位の市立浦和はDF山中瑛斗、MF八木下岬、FW林隆希(以上3年)と昨季のレギュラーを各ポジションに配し、バランスがいい。この浦和勢は3回戦で対戦する可能性がある。関東大会予選4強の成徳大深谷は、DF増子颯竜(3年)ら守備陣に昨季の主力を3人抱える。長いキックとセットプレーから次々に好機を創出する。同予選8強の立教新座はDF岡本聡吾(2年)の鋭い突破が武器。昨年は全国高校選手権予選で3位に入るなど強さが復活した。
 

 聖望学園−浦和学院、埼玉平成−国際学院は1回戦屈指の好カード。このほかの私学では、進境著しい細田学園や埼玉栄も力がある。

 公立勢は、得点感覚のあるFW鈴木優人(3年)を擁し、関東大会予選8強の大宮南が厳しい組み合わせの中でどう戦うか。浦和西と浦和東はともに昨年よりやや力は劣るが侮れない。大宮東や浦和北、春日部東や三郷北も注目で、川口北−越谷南は公立同士の好カードだ。

文●河野 正

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